社会現象と思われるほどの作品――。今ごろになって手にとった。
キリスト教文化ということと、ロゴスの文化という異文化の世界を歩いた感がする。「聖杯伝説」「ダ・ヴィンチのモナリザと最後の晩餐の謎解き」「神の子キリストと人間キリスト」「マグダラのマリア」「シオン修道会、テンプル騎士団、サングリアル文書」――史実と巧妙なミステリーがどこで交わるかはよくわからないが、暗号、パズル、象徴、筋立ての綿密さ自体がロゴスの文化だ。ミステリー好きの私としては、登場人物の心象風景、心情に迫りながら描く日本の世界との違いを感じた。













