その気でやる男 太田あきひろ

私の読書録

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「陛下の御質問」 岩見隆夫 著 文春文庫

 富田朝彦・元宮内庁長官のメモが衝撃を呼んだが、岩見隆夫さんのこの本には、「靖国問題などの処理は適切」という富田長官から中曽根総理への天皇の伝言が書かれている。
 じつは10年ほど前に読み、そして昨年だったと思うが、文庫本の第一刷を読んだ。きわめて魅力的な本で「日本の文化としての象徴天皇」の「沈黙の存在感」「制御された抑制的な言語」「平和志向」「生きとし生けるものへの愛情」「学問的正確さ」などが描かれ、素顔を浮かび上がらせてくれている。岩見さんの文章自体が静かで配慮が行き届いている。