その気でやる男 太田あきひろ

私の読書録

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靖国戦後秘史 毎日新聞「靖国」取材班著 毎日新聞社

「A級戦犯を合祀した男」という副題があるとおり、元宮司松平永芳氏を描いている。松平春獄直系の孫で、その尊皇精神の志と、師である皇国史観の平泉澄東京帝大教授とB級戦犯として処刑された岳父醍醐忠重海軍中尉の影響。松永氏自ら自負できるものは「A級戦犯合祀である」とし、「現行憲法の否定と極東軍事裁判の根源をたたく意図のため」といっている。
その前、じつに32年間の宮司・筑波藤磨氏のこと。さらには、「千鳥ヶ淵の攻防」「国家護持法」「祭神に祀り上げられた二人の皇族」など、戦後史のなかでのあまりに生々しい現実が描かれている。