その気でやる男 太田あきひろ

私の読書録

月別一覧

忘れがたき東京  藤岡和賀夫著 角川学芸出版

080725-book.JPG 20数年前になるが、藤岡和賀夫さんの「さようなら、大衆。」が大きな話題となり、少衆とか分衆とか個衆という言葉まで出て、電通に直接行って、話を聞いたことがある。この本、杉全泰さんの写真とともに、絶滅のおそれのある「忘れがたき東京」「懐かしい東京の原(現)風景」「残したい私の風景」を語ってくれている。
 風景を大事だと思う、育てたいと思う感性や勢い。緑と土と水を大事にする。美しさ、そして歴史を残そうと思う心。ハイネが「昔ぼくには美しい祖国があった」とうたった詩に、藤岡さんは刺激されたというが、日常、たしかにふれていても、気付かない美しい、大事な風景に、刺激された。