その気でやる男 太田あきひろ

私の読書録

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情報と外交 孫崎享 PHP

091204-book.JPG  孫子は「敵の情を知らざる者は、不仁の至りなり。・・・・・・勝の主に非ざるなり」という。日本には戦略もなく、しかも情報の分野を最も軽視してきた。孫崎さんは、「そもそも今日日本では、安全保障や外交で、"勝利を得るには・・・・・・"の発想すらないのではないか」という。そして「情報に金を惜しむな、人を大事にせよ」と。
  「イラン・イラク戦争(米国の変化)」「ベルリンの壁の崩壊(ハンガリーの動き)」「ニクソン訪中(ベトナム関連)」「フォーリンアフェアーズ誌」「9・11同時多発テロ(情報はあったがブッシュ動かず)」「米国情報機関の対日工作」「評価されていた日本の湾岸資金協力」等々。具体的な事件について、なぜ予測ができたり、できなかったか、見逃したのか。――インテリジェンスとは何か(行動のための情報)を示している。
   「情報マンの鉄則10カ条」などと書いているが、プロのことをいっている。「今日の分析は今日のもの、明日は豹変する」「現場に行け、現場に聞け」「情報のマフィアに入れ」「まず大国の優先順位を知れ、地域がこれにどう当てはまる?」「15秒で話せ、一枚で報告せよ」「知るべき人の情報から共有の情報へ」・・・・・・。プロの徹底した全体を俯瞰したうえでのカミソリの鋭さを見る。