その気でやる男 太田あきひろ

私の読書録

月別一覧

茜色の空 辻井喬著 文藝春秋

茜色の空.jpg  

  大平正芳生誕百年記念の小説。しかし、これは戦後の政治史そのものだ。哲人政治家とも、高潔な志とも、尊敬される大平元首相。宏池会の人に聞くと、本書のとおりだという。

  大平さんは常に国家国民ということを考え、常にあらゆる課題に自分として真摯に考え続けること。宗教も哲学も思索も人間としての全てにわたる誠実がある。

  ある意味では難問に簡単に結論を出さずに、それを抱え続けて格闘する誠実さと胆力と持続力、こんな言葉はないが矛盾力、煩悶力というものが、哲人政治家を形づくっていると思う。