景気が悪いのになぜ円高か――「ルーズベルト不況?」と政府無策
本当に頭がクラクラするような暑さです。回っていると「太田さん、何とかしてよ」と必ず言われます。「何とかしてよ、景気を」が多いが、最近は「何とかしてよ、この暑さ」とも言われ、苦笑します。そこまではできませんが、景気は何とかしなければ政治ではありません。
政府は何もしない。「政治空白だよ」という声があふれています。景気・経済に何の手も打たない。ひどいものです。政府の経済状況認識が全く誤っており、しかも深刻さが全く分かっていないことは情けないといわざるを得ません。
1つは、「100年に1回といわれたリーマン・ショックの余震やまず」という認識が日本はあまりに希薄だということ。ドバイ・ショックもギリシャ・ショックも「余震やまず」の表れであり、これまで何度も私が報告してきたように「世界は晴れ(東アジア、ブラジル等)、曇り(日、米、英)、雨(PIIGS=ピッグス。ポルトガル、イタリア、アイルランド、ギリシャ、スペインの5カ国)の3極分化」しているということです。そういう意味では、世界が挙げて景気・経済の建て直し、景気対策に協力しなければならないということです。6月のG20はその意味で景気対策、財政出動、財政再建の主張が国ごとに入り乱れ、極めて心配なまとめ方だったと思います。
今は非常時であり、非常時の経済政策が大事であるという認識を持たないと大変です。















