今こそイノベーション日本
トヨタ自動車のリコール問題は、さまざまな問題を投げかけている。フロアマットが当初は焦点になり、次にアクセルペダルが戻りにくいということがいわれ、プリウスのブレーキが利かないように感ずるという点に発展した訳だが、そこには世界的な激しき競争にさらされている先端技術の高度化・複雑化の問題、そして情報社会のなかでの説明責任や危機管理の問題が鋭く問われている。ことは自動車に限らない。競争激化のなかで品質が問われる大変な時代に遭遇しており、それに挑むには相当な覚悟が必要だ。
まず、対応が遅れたということが指摘されている。不具合があったらただちに直す。謝罪・説明を素早くしないと不信と風評を増幅させる。危機管理がますます重要になっている。
もう1つ。それは先端技術の高度化・複雑化という宿命的課題だ。スピードと快適さ、安全性、石油の枯渇、環境への対応、燃費、そして価格も含む国際競争の激化など、全てに勝ち抜くための技術開発は極限化を余儀なくされている。自動車の場合、部品は3万点を超えるというが、複雑系のなかで品質を確保することは大変だし、先行しなければ勝ち抜けない。
こうしたことは実は自動車に止まるものではない。電機においても、ICT(情報通信技術)においても、医療においても、高度な先端技術が要求される難しい時代だ。















