その気でやる男 太田あきひろ

太田のぶちかまし!

太田のぶちかまし: 2009年12月アーカイブ

水ぶくれ、借金頼みのギブアップ予算

 

  来年度予算案が25日、ようやく決まった。過去最大の一般会計92.3兆円、新規国債発行額は過去最悪の44.3兆円(09年度の当初予算では33兆円)、当初予算段階では戦後初めて国債発行額が税収(37.4兆円)を上回る異常な予算となった。

  各新聞では「借金頼み 歳出膨張」「国債最悪44兆円 公約優先 借金頼み」「マニフェスト失速」「公約に財源の壁」「公約優先では財政がもたない」「甘すぎた見直しムダ減らし限界」「虚飾に満ちた"政治主導"」「財政規律 危険水域に」などの見出しが踊った。当然のことである。

  私はバラまきの公約をし、ムダ減らしのパフォーマンスをしたが結局財源を見出し得ず、挙句の果てに過去最悪の国債発行をしてしまったお手上げの「ギブアップ予算」になったと思う。

  しかも公約違反が目立つ予算だ。

若者支援、女性の一生サポートの緊急性

 

 小泉総理の時代、私はよくこう言った。「構造改革、構造改革というが、政治が構造改革をするという前に世の中が構造変化をしている。その構造変化にどう対応するか。それが政治の役割だ」――。
  今、日本は、「グローバリゼーション」「少子高齢社会」「環境制約」という3つの構造変化にさらされている。しかも劇的かつ急激だ。

  社会保障制度を考える場合、少子高齢社会という急激な構造変化をまず見なくてはならない。「そんなことはわかっていたことではないか」という人もいるが、従来予想を超える中身となっている。
  日本は2004年、人口1億2779万人をピークに、人口減少社会に入った。そして2055年には約9000万人、しかも40%が65歳以上、さらに75歳以上がとくに増えるという予想だ。社会保障を若者が担うことを考えると「かつてはお御輿、今は3人で1人をかつぐ騎馬戦、それがこれから"かごや"になり、2055年には肩車になる」といった人がいるが、その覚悟が必要になる。

家康が挑んだ利根川との戦い

 

  文化・芸術の秋、スポーツの秋――。地域行事が活発に行なわれ、参加の途中、北区にある荒川資料館に立ち寄った。赤羽駅からも近いこの水辺空間こそ、荒川をコントロールする大工事、荒川放水路、岩渕水門の位置する歴史的な地だ。
  現在の荒川は元々あったものではなく、じつは人がつくり上げた放水路だ。この荒川放水路開削事業は、明治40年、43年の大洪水(下町はほとんど水につかった)を契機として、44年に着手、昭和5年に完成となる。すさまじい大事業だ。そして従来の荒川は隅田川として、放水路は荒川として今日に至ることになる。