「切羽詰まる」「段取り八分」「石の声を聞く」「切れ味を耳で聞く」「ゆうれい線」「木殺し」「靴の殺し」「糊十年、染十年」手筋」――。日本の職人たちの匠の技と心意気。そして文化や伝統の奥ゆきと深さ。働くことの深さ。そうしたことを旋盤工として生きた小関さんがまとめている。こうした世界をまさに「生かす」か「殺す」か。それは文化と伝統、そして社会自体の深さを「生かす」か、「殺す」かでもある。

「切羽詰まる」「段取り八分」「石の声を聞く」「切れ味を耳で聞く」「ゆうれい線」「木殺し」「靴の殺し」「糊十年、染十年」手筋」――。日本の職人たちの匠の技と心意気。そして文化や伝統の奥ゆきと深さ。働くことの深さ。そうしたことを旋盤工として生きた小関さんがまとめている。こうした世界をまさに「生かす」か「殺す」か。それは文化と伝統、そして社会自体の深さを「生かす」か、「殺す」かでもある。
朝日新書が発刊され、興味深い何冊かが出版された。「自民党新政権」をテーマにして、新政権、安倍首相のポジションを複眼的にとらえた緊急ドキュメント。渦中にいる私としては確認であったり、覚え書きのような面もあるし、広井良典、李鍾元氏との対談もいい。
戦後家族モデルは「大多数の男性労働者の職の安定、収入増」を前提として、「夫は仕事、妻は家事で豊かな生活をめざす」というモデルがつくられ、しかもこれが多くの人にとって実現可能であったがゆえに、家族の安定をもたらした。
しかし、それは今、「男性の職の不安定化」「戦後家族モデルの魅力が低下し、相当の努力を払ってまでして到達したいものでなくなった」「欧米型平等モデル(夫婦がフルタイムで働き、経済的豊かさの中で、家事・育児を分担する)も、自己実現家族モデル(好きな相手と結婚し、好きな仕事をし、豊かに生活する)も、ともに魅力はあるが、実現可能性が不十分である(男女ともに職の不安定がある)」ことから迷走状態にある。家族に関しての閉塞感が出るゆえんだ。それは、本書第6章の「若者家族の空中分解」「勝ち組家族と勝ち負け先送り家族と負け組家族に分解」にも描かれる。
男女共同参画を進めても「勝ち、負け」は結婚を考えても出るし、「家族の絆を!」と叫んでもなんともならない社会全体の構造変化がある。最後に山田さんは、(1)若者の将来にわたる経済基盤の強化(2)社会制度から「漏れた」人々への支援プログラム(3)多元的で誰でも実現できる「家族モデル」の創造――を危機感をもって対策として訴える。
教育改革は今、全ての政治家といっていいほど皆の主張だ。私は「現場からの教育改革」を主張している。義務教育においては、学校・教師、地域、家庭のそれぞれ一歩前進改革。高校・大学は職業との関連や知のトップ・リーダーも含めた構造改革をと考えている。
本書では私の地元・足立新田高校を蘇生させた鈴木高弘氏をはじめ、実際に教育の現場で格闘している方々が、「教育の現場力を強化せよ!」と親と教師を元気にさせる手立てを具体的に提起している。同感だ。