私の読書録: 2010年1月アーカイブ
日本橋署に来た「新参者」・加賀恭一郎が日本橋・人形町を歩きながら、事件を丁寧に丁寧に、コツコツとコツコツと、粘りに粘りで解決していく。
江戸文化の残る町・人形町は、浅草橋、小伝馬町、浜町をはじめ私が住み、お世話になった人情の町だ。甘酒横町、水天宮、そして人形焼や鯛焼き・・・・・・。
家族、思いやり、優しさ、縁する人の心の通いあいともどかしさ、すれ違い、人情――東野さんの小説はこういうものであったかなあと思った。じつに面白い。
市場経済の歴史、中心都市の条件、ブルージュに始まり、ロスアンジェルスに至る1200年から2025年までの9代にわたる中心都市の変遷。そこには東から西へ西へ、そしてニューヨークからロスに行って、次の10代は東京といっていいのに、ジャック・アタリは、東京といわない。エネルギーの変遷、戦争が自国内でないこと、労働者が(雇用が)不安定でないこと。世界の人材を吸収する力、後背地、周辺地が備わることの必要性などを指摘する。
「離俗の人、離俗の思想」「心身永閑」「諸縁放下」「リーダーは退を好む者であれ」「無私ゆえの気高さ」「欲無ければ一切足り、求むる有れば万事窮す」「知る者は言わず、言う者は知らず(老子)」「至誠の域はまず慎独」「教育とは感化なり、濃密な師弟にあり」「暫時不在 如同死人(白隠)」「操り人形の吊り糸」「没蹤跡(もっしょうせき)」――。















