私の読書録

平成史  保阪正康著  平凡社新書
2019/05/24
     

平成史.jpg平成から令和の時代となった。今生きている時代がどのような時代なのか。「平成の時代にも新たな時代様相が始まっている」「新しい時代の価値観が平成以後に始まっており、また平成は大正・昭和の流れを宿命的に背負いこんでいる」・・・・・・。令和の時代を迎えるに当たり、平成という時代の深層に迫っている。

平成は冷戦終結という世界の激動のなかで始まった。「昭和とは3つのキーワードで語り尽くせる。天皇(人間天皇)、戦争(非軍事体制)、市民だ」「平成の終わりになって、この3つは少しずつ崩れ始めている」という。「平成の3つのキーワードは何か。天皇(人間天皇と戦争の清算の役)、政治(選挙制度改革と議員の劣化)、災害(天災と人災)だ」といい、その検証が行われる。

「昭和の後半から現在まで、天皇が<平和勢力>と化していることに強い安堵と信頼をもつ」「政治は平成5年、6年に大きく変わった。自社さ連立政権のおかしな虚構政治(平成の愚行たる野合劇)。小選挙区制の無理。政治(家)の劣化」「災害史観(災害によって起きる社会現象や人心の変化)(形あるものは壊れるという絶望感、情報閉鎖集団の虐殺行為、死に一直線に向かう虚無感)が、関東大震災の時も、阪神・淡路大震災の時のオウム事件でも、東日本大震災の福島の原発事故でも時代を覆う」――。災害史観が時代の深層を覆う時こそ、謙虚に向き合い、克服しようとの生きる姿勢が大切となる。生の思想・哲学であるとともに具体的な実行の持続ということだ。「歴史には人知を越えた何かが存在する」ようだ。

政治・政治家の劣化は、国会論戦でも、白か黒かのワンフレーズ・ポリティックスにも、思想と志をもつ政治家ではなく、人気・知名度に傾く選挙にも顕われ今日に至っている。生命は尊いからこそ延命を図るという昭和後期の死生観も安楽死・尊厳死を扱うという変化をみせ、大企業・大銀行も破綻する変化を見せる。"ひきこもり"や"人を殺してみたかった"という平成少年犯罪が生まれ、戦後民主主義を支えてきた人命尊重・人権尊重といった価値観や倫理観が崩れつつある。戦後が死に、戦争の教訓が引き継がれなくなってきたのだ。津波への備えもズルズル、日常のなかで思考停止に陥る"ズルズル日本"にしてはいけないのだ。加えて平成の特徴であるインターネットの普及は、従来の社会常識を崩すことになる。「平成は深刻な時代の胎動期だったと将来語られるだろう」という。

昭和20年に生まれ、平成が全て政治活動だった私として、リアルに読み、考えた。


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