和魂漢才(菅原道真の「菅家遺誡」)から和魂洋才、そして和魂世界(人類)才が望まれる。 しかし、無魂の知識人が溢れていることを梶田先生はなげく。しかもなかには嫌和魂まである。和魂とは何か。「脚下照顧」「和の心」「明き心、直き心」「慎み」「冷暖自知」「世間虚仮」「本居宣長の『初山踏』」「貝原益軒の『和俗童子訓』」「山本常朝の『葉隠』と武士道」「熊沢蕃山の『集義和書』」などを引きながら和魂を示す。
我々の世界に生きる。我の世界に生きる。
もう1つ、師弟の世界に生きるということがあると思うが、教育基本法をはじめとして、教育で常に指導をいただいた梶田先生の誠実さが伝わってくる。
教育は心を育み、心を鍛え、心を豊かにすることだが、その再建をしないと日本は危ういところに来ている。
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