「日本の戦争力」の第2弾。核を持つことで国際的な発言力をもって瀬戸際外交に走る北朝鮮の「戦争力」、そして中国の「戦争力」の実態。日本版NSC(国家安全保障会議)の必要性。
大事なことは敵基地攻撃論や核武装論という空理空論が独り歩きしない。「日本は自立した軍事力はもてない」「戦略投射能力なき軍事力を日米同盟で補う」こと。「中国との友好関係の維持」「日本は核軍縮を進める」「米は日本を世界での唯一無二、かつ最重要な"戦略的根拠地"と見なし、日米同盟を結んでいるという日米の特殊な関係をよく踏まえよ」「集団的自衛権の不毛な論議ではなく、日本モデルを提示せよ」―――など。
日本の防衛論は穴だらけで、最も防衛に重要なリアリズムが欠如していることが浮き彫りにされる。
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