4月28日、豊島区で「語り継ぐ東日本大震災『いのちの絵本』朗読会」が行われ挨拶しました。これには、高野之夫豊島区長、根岸みつひろ区議、地元の方々など多数出席しました。
この朗読会は、一般社団法人「三月のひまわり」(星野真弓代表理事)が主催し、震災を語り継ぐよう催しているもの。震災後、刺繍講師の星野真弓さんが宮城県石巻市に鎮魂の刺繍画を寄贈したことがきっかけで心の復興支援として活動が始まりました。全国各地で朗読と共に震災当時の状況や防災についての講演を行っており、今回はこれに賛同した豊島区で行われたものです。
私は震災当時から復興支援に力を注いできたことを短く紹介。「こうした試みはきわめて尊い。語り継ぐと共に、大事なのは風評と風化の二つの風との戦いだ」と挨拶。津波でお子様を亡くされたお母様方の想いがつづられた絵本の朗読や災害対策の話、3代目うたのおにいさん・たいらいさおさんの歌がありました。
28日、長野県青木村に行き、拡充整備された「道の駅あおき」
この道の駅は、私が国交大臣の2015年に「重点道の駅(全国1
また、この前後に上田市で観光・鉄道・
「感覚所与と意識の対立」「意識と感覚の衝突」「感覚所与を意味のあるものに限定し、いわば最小限にして、世界を意味で満たす。それがヒトの世界、文明世界、都市社会である。・・・・・・意味は与えられた感覚所与から、あらためて脳の中で作られる」「科学とは、我々の内部での感覚所与と意識との乖離を調整する行為である」「動物の意識には『同じ』というはたらきがほとんどない」「ヒトの意識の特徴が『同じだとするはたらき』であり、それで言葉が説明でき、お金が説明でき、民主主義社会の平等が説明できる」・・・・・・。社会と人間存在そのものを「意識(同じにする)と感覚(違う)」から、"意識"して問いかけたらどうか、と語る。「ここまで都市化、つまり意識化が進んできた社会では、もはや意識をタブーにしておくわけにはいかない。そのタブーを解放しよう」という。きわめて根源的で本質的な"遺言"で、随所に立ち止まって考えさせられた。
これからIoT、AIの急進展がある。「生命倫理」「遺伝子操作、ヒトの改造とシンギュラリティー」「人間とは何か」が問われる時代が来る。コンピュータにできるようなことしか人間がやらなければ、人間の社会ではなくなる。
「ヒトは、意識に『同じにする』という機能が生じたことで、感覚優位の動物の世界から離陸をした」が、意識と感覚の対立は、ともすると「意識が感覚より上位」だという近代化と呼ぶ社会的システムに傾斜する危険性をもつ。「都市は意識の世界」であり、「意識は自然を排除」する。
そして「実生活の中で感覚を復元する。これもむずかしい世の中になった。効率や経済、つまり便宜やお金で計れば、感覚は下位に置かれる」という。デジタル、ロボットには生老病死はない。人間と社会のその根源的仕組みを問いかける叡智の"遺言"。