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今国会の焦点となっている「外国人材の受け入れ拡大に向けた出入国管理法改正案」について連日議論をしています。

30日も公明党の「新たな外国人材の受入れ対策本部」(本部長=赤羽一嘉衆院議員)と法務部会との合同会議を開催。法務省、厚生労働省等の各省庁から説明を聞き、出席した議員から多くの質問、指摘、提言を行いました。

私は「外国人の受け入れの前に、生産性向上や賃金、休暇、働き方等の処遇改善による国内人材の確保を図ること」「安易な外国人の受け入れは賃金の低下を招く」「各省庁が現場に行き、実態をしっかりと調査すること」、そのうえで「不法就労等を防ぐために管理体制を整備すること」「日本語学校の整備・充実」などを指摘しました。


自動運転「戦場」ルポ.jpg副題に「ウーバー、グーグル、日本勢――クルマの近未来」とあるが、社会が自動運転の進展によって大変貌し、「社会の近未来」をどう捉えるか。バラ色の楽観的な未来がすぐ来る訳ではなく、あまりにも多くの課題をかかえていることを現場から指摘する。きわめて的確な書だ。

自動運転(AV)技術は猛烈な世界的競争のなかにある。まず、自動運転車の開発の問題だ。"シリコンバレー組"は「完全なレベル5」を目指して自動車業界のイニシアティブを取ることを狙い、既存の自動車メーカーなどの"デトロイト組"は、「車間距離センター」「新時代の信号システム」など、具体的に「レベル2」の技術を徐々に積み上げるという路線をとる。"シリコンバレー組"のAVへの情熱は「世界の年間130万人の交通事故死をゼロにする」などのスローガンを掲げて突き進むが、現実には「人間には不注意や勘違いが付きもの」という人間観、「AIは統計データに基づく計算機であり、突発的な事象への対処は弱い」という問題がある。加えて、人間の運転するクルマと、機械が運転するクルマが混在する「過渡期問題」、「歩行者、気象変動等、イレギュラーに対しての安全問題」「原子力や遺伝子組替作物等にも見られる社会的認知、世間の許容の問題」「民間の技術革新の問題に止まらない交通全般の標準統一の問題」「都市インフラをAV時代にどう築いていくか、その過剰投資問題」「人間の自由な交通や日常生活を制限する場面が出てくること等の問題」「AVに伴うセンサー、演算素子、通信などの消費電力問題」・・・・・・。課題はヤマほどある。

ことは「人手不足時代」「人口減少・過疎高齢化時代」「所有から利用へというシェアリングエコノミー」「ラストワンマイルと駐車場と働く場所への公共交通全体の変化」「陸上輸送と自動隊列走行」など広範囲にわたる社会を激変させる問題であり、都市インフラ全般や交通網の大変化・再編成を促すことになる。「自動運転文明」ともいうべき可能性と困難さをあわせもつ、重大な局面に遭遇している。問題を広く深く把える時だ。


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27日(土)、静岡市で開かれた党静岡県本部大会(大口善徳県代表=衆院議員)に出席し、挨拶をしました。私は「政治は結果、仕事をするのが政治家の役割だ」「防災・減災、社会保障、景気・経済、外交など公明党は今、すべてにわたって実績をあげている」「静岡県においても、中部横断自動車道、浜松三ヶ日豊橋道路のインフラ整備をはじめ、社会保障など生活全般に仕事をしてきた」と挨拶しました。

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また28日(日)、秋晴れの好天気のもと、地元での多くの行事に出席しました。北区の「ジュニア野球大会開会式」「北区柔道大会」「北区ボディビルフィットネス選手権大会」「ボーイスカウトフェスタ2018」「連合町会の運動会」、豊島区の「豊島区消防団点検」「大塚商人まつり」、足立区の「江南住区まつり」、板橋区の「板橋市場まつり」など・・・・・・。多くの方々と懇談ができました。

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10月23日は慶応から明治に改元されて150年。政府主催の「明治150年記念式典」が憲政記念館で行われ、出席をしました。この改元の記念日に合わせ、神奈川県大磯にある「明治記念館大磯邸園」が一般公開されています(12月24日まで)。大磯は伊藤博文や大隈重信をはじめ、明治政界の大物が別荘や邸宅を構え、「明治政界の奥座敷」と呼ばれていました。明治維新から150年にあたる本年、政府はこれらの歴史的建造物や緑地を一体的に保存・活用するため整備を進め、このほど公開となったものです。

先日大磯に行き、大隈重信邸や陸奥宗光邸などを、実際に建物の中に入って見ることができました。大隈公の肉声演説や大日本国帝国憲法、掛軸などのほか、日本庭園、応接室、食堂や五右衛門風呂など、歴史的遺産と生活感を感じることができました。

また、私の地元北区にある「古河庭園」は元々、陸奥宗光邸だったこと(陸奥の次男が古河電工の古河家に養子になった)もあり、大磯にある陸奥邸と密接に関係することがわかり、大変興味深い思いがしました。

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「コミュ障」の社会学.jpgさまざまな「生きづらさ」を抱えている人の現場。不登校、いじめ被害、ひきこもり、ニート、不安定雇用、メンタル不調、貧困・・・・・・。貴戸さんは「子ども・若者と社会とのつながり」を「生きづらさ」の観点から探求する社会学者。御自身が小学校時代を学校に行かずに過ごした当事者だという。社会とうまく馴染めず、"漏れ落ちた"人が感じる「生きづらさ」について、「コミュ障」「不登校」という現象から考察する。

1980年代、不登校は病理・逸脱であるとされ、対応は「学校へ行こうよ」との登校強制が主流であった。しかし、学校信仰は揺らぎ、不登校への偏見は弱まり、学校は相対化されるようになった。次いで「学校に行かない結果」の不利益・リスクを語る「その後」問題が注目され、就学・就労、さらには「社会とつながる」ことそのものの意味を捉え直す位相へと進む。世の中の「学校は行くべきもの」「まっとうな人間は働いているべきもの」との価値軌範は、"つまづき""漏れ落ちた"人は、そうでない人以上に感じ、おびえ、自己否定感・苦しさを増幅させていく。「多くの職場で要求される"コミュニケーション能力"なるものが、こうした人たちにとっての仕事へのハードルを、さらにいっそう引き上げている」という。

「コミュニケーション能力」と「コミュ力」にはニュアンスの違いがある。「コミュ障」に対応する「コミュ力」は、学校や職場で「和気あいあいと」「楽しく」「うまく」やるというのが焦点。「生きづらさ」を抱えたこの社会、空気を読んだり、人と付き合うのが苦手でも、人とつながって生きる――その当事者と周りの模索が語られる。

プロフィール

太田あきひろ

太田あきひろ(昭宏)
昭和20年10月6日、愛知県生まれ。京都大学大学院修士課程修了、元国会担当政治記者、京大時代は相撲部主将。

93年に衆議院議員当選以来、衆議院予算委・商工委・建設委・議院運営委の各理事、教育改革国民会議オブザーバー等を歴任。前公明党代表、前党全国議員団会議議長、元国土交通大臣、元水循環政策担当大臣。

現在、党常任顧問。

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