臨時国会が24日、開幕しました。会期は12月10日までの48日間。しっかりした論戦を展開します。
大切なことは、まず、補正予算を早期に成立させることです。補正予算の中身は、今年相次いだ自然災害からの復旧・復興への取り組みです。河川の強化や土砂崩れ対策、学校のエアコン設置や危険なブロック塀への対応を急ぐための予算です。また、法案では、外国人労働者の受け入れの入管法改正や、中央省庁の障がい者雇用水増し問題等から発する障がい者雇用対策、水道法、風力発電を促す法案などが焦点です。
どこまでも直面する課題について生活者目線で取り組みます。あわせて、来年度の消費税上げについての準備等をはじめとする税制改正にも取り組んでいきます。
また私は、懲罰委員会と情報監視審査会に所属し、今日は情報監視審査会が開かれました。
「超高齢化時代の科学・公共性・死生観」と副題にあるように、日本の医療制度の課題とか、超高齢社会の社会保障と財政などという問題を扱っているのではない。「持続可能な医療」という現実的問題を軸としながら「21世紀は世界人口の増加の終焉と人口高齢化の世紀となる」「高齢化問題とは人口動態の一局面である。人口問題を介して環境問題と高齢化問題は密接につながっている」「グローバル定常型社会と日本の位置」「死亡急増時代と死生観の空洞化」「持続可能な福祉社会の理念と政策」などと、視点は深く、広い。
「サイエンスとしての医療」「政策としての医療――医療費の配分と公共性」「ケアとしての医療――科学の変容と倫理」「コミュニティとしての医療――高齢化・人口減少と地域・まちづくり」「社会保障としての医療――『人生前半の社会保障』と持続可能な福祉社会」「死生観としての医療――生と死のグラデーション」の各章を通じて、超高齢社会に向かう今、広い観点からどのような視野をもつべきかを考えさせる。
「実は日本の医療費問題の"隠れた主役"は少子化問題である」「医療の"周辺部分"に現在よりも相対的に大きな配分を行い、通常の診断・治療分野への負荷を減少させ結果として医療システム全体としての費用対効果を高める」「混合診療の拡大は中所得者以上に恩恵があるなど問題が多い」「病院・診療所の医療費配分の見直しを」「公共性という視点が日本の医療では不足している」「介護という領域は市場経済に委ねるのではなく、公的な財政の枠組みで運営」「これからは労働集約的な(人手を多く使う)分野に資源配分を」「環境福祉税」「生命倫理とケアとしての科学」「地域密着人口(子ども+高齢者)の増加に対してのまちづくり」「高度成長期は"地域からの離陸"だが、人口減少・高齢化時代は"地域への着陸"」「子ども、若者への支援が日本の未来の持続性を高める」「基礎年金を税で手厚くし、報酬比側部分をスリム化する」「格差はフローを中心に論じられるが、大きいのは金融・貯蓄や土地等の資産格差(その分配策)」「生き方とともに逝き方の語り合いを」・・・・・・。数多くの提言がある。
歌舞伎の世界の芸と美と業。梨園の高尚な世界が、これほど業火にもまれ、泥臭く、むき出しの人間として苦闘し、芸と美に奥深く入り込んでいくものか。その一途さと熱量がぐいぐいと迫って来る。「悪人」や「怒り」とはまた違った骨太で美しく鮮やかな作品。
極道の家に生まれ、歌舞伎役者となった美しい喜久雄(三代目花井半二郎)。歌舞伎の御曹司として生まれ、険しい道を歩み続ける俊介(五代目花井白虎)。二人は兄弟同然、心を通わせる。親父の刺殺、先代の糖尿病による失明や襲名口上での吐血と死、俊介の出奔放浪、喜久雄へのいじめ‥‥‥。苦難というより悲劇そのものだが、懸命に支える家族や友人。芸を究める厳しさと孤独が、波打つように伝わってくる。若き二人の役者は、頂点に登り詰めるが、なおも狂うように芸の世界を求め続けるのだ。
歌舞伎の世界、"物狂い"の美の世界と、二人の生き様が、混然一体となる。