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徳川時代の文明の理念は、「静謐」であり、それが「武士の世界」を支配していた。徳川時代260年間は停滞と捉えがちだが、そうではなく、急ぐことなく、ゆっくりとした、静かな変革をめざしていた。家康の「人の一生は、重荷を負うて遠き路を行くが如し。急ぐべからず」――。そして藤沢周平は、その「静謐」な日本が好きであり、信長の猛々しさを嫌い、「武士道は死ぬことと見つけたり」の「葉隠」をもてはやした昭和戦前を「おぞましい光景」と感じたのだと、松本さんは言う。そこには、人間をつつみこんでくれる故郷・荘内藩があり、架空の海坂藩があり、支配権力の「正義」「武士道」からは一定の距離を置いた市井、庶民の生活がある。人間の心のやさしさ、はげしさ、哀しさ、ひだにも推理を働かせ、人情風俗をたっぷり書き込む。


山本周五郎の時代小説・人情物、司馬遼太郎の歴史小説にはない男と女、その心理をも描く藤沢周平の世界。その魅力を松本さんは鮮やかに読み解く。


本年、逝去された松本健一さんに哀悼の誠を捧げる。


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第3次安倍内閣が、12月24日に発足し、引き続き国土交通大臣、水循環政策担当大臣を務めることとなりました。

 
土曜日の27日、総理官邸での日本経済再生本部会議(写真)と臨時閣議に臨み、景気下支えのための経済対策を決定しました。


また26日も、早朝から定例閣議のほか、地方創生のための「まち・ひと・しごと創生会議」、この冬の大雪に対処するための「雪害対策関係閣僚会議」、離島の保全・管理のための「総合海洋政策本部会議」と、総理官邸での会議に連続して出席。午後は国交省で、経済対策や来年度予算、税制改正などへの対応の打ち合わせを行いました。


今回の経済対策は、生活者や事業者への支援、しごとづくりなどを通じた地方の活性化、災害復旧や復興の加速化が柱。現在の経済情勢に対応して景気・経済の再生にスピード感を持って取り組むために、今必要な施策を盛り込んでいます。

 
安倍内閣の重要課題は、引き続き「景気・経済の再生」「被災地の復興加速」「防災・減災をはじめとする危機管理」の3本柱。デフレ脱却、景気・経済を成長軌道に乗せること、財政再建、防災・減災、危機管理、魅力あふれる地方の創生、2020年東京オリンピック・パラリンピックの成功、観光立国の推進など、やるべき課題は明確です。課題の実現に取り組みます。

 
国交省の果たす役割はきわめて重要かつ多大。国民生活の安全・安心と景気・経済の再生のために、引き続き全力で取り組みます。


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 「生物が生きているかぎり、栄養学的要求とは無関係に、生体高分子も低分子代謝物質もともに変化して止まない。生命とは代謝の持続的変化であり、この変化こそが生命の真の姿である」(ルドルフ・シェーンハイマー 20世紀前半)。福岡さんは、その生命の動的な状態の概念を拡張し、「秩序は守られるためにたえまなく壊されなければならない」ということ、つまり生命とは互いに相反する動きの上に成り立つ同時的な平衡=バランスであることを「動的平衡」として示している。生命とは動的平衡にある流れそのもののことだ。そして、この世界は、生物と生物の相互作用が織りなす大きな動的平衡によって成り立っており、動的平衡は生命観であるとともに、世界観でもある。


本書は知識人、学者、芸術家等との対談だ。幅広く、多彩で対話が生命の深淵へと誘う。カズオ・イシグロ「記憶とは、死に対する部分的な勝利なのです」、平野啓一郎「複数の"私"を生きる――分人主義とは?」、佐藤勝彦「知的生命体が宇宙にいるのは必然か」、玄侑宗久「無常の世では"揺らぐ"ことが強さである」、ジャレド・ダイアモンド「未来の知は"昨日までの世界"に隠されている」、隈研吾「建築にも新陳代謝する"細胞"が必要だ」、鶴岡真弓「"ナルトの渦巻き"は、うごめく生命そのもの」、千住博「"美しい"と感じるのは、生物にとって必要だから」の8人だ。


いずれも、動的、流動の変化相をどう観るか。無常と常住の森羅万象の全的把握。諸法実相、如実知見の哲学を思いつつ読んだ。


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ついに訪日外国人旅行者1300万人達成――。昨年、史上初めて1000万人を超えたのが12月20日。そして今年は、昨日22日夕刻、成田空港に行き、1300万人突破の記念セレモニーを行いました。1300万人目となったのはインドネシアのインドラジャティさんご家族。私が記念品を贈呈しました。


1000万人達成からちょうど1年で、300万人増えたことになります。観光立国・日本に向けて、今年は間違いなくスタートを切ったと思います。2020年東京オリンピック・パラリンピックの年に2000万人ということが、単なるスローガンではなく実感をもって迫ってきます。


外国人旅行者増加による経済効果も大きくなっています。外国人旅行者の買い物による旅行消費額は昨年1.4兆円でしたが、今年は2兆円に及ぶ勢いです。我が国の旅行収支も、これまで毎年3兆円を超えていた赤字が大幅に改善。今年4月には大阪万博以来44年振りに、単月とは言え黒字に転換するという画期的な年になりました。


私は常に、観光は「見るもの」「食べ物」「買い物」をブラッシュアップすることが大事だと考えており、「見るもの」も単なる景色だけでなく、文化や歴史、伝統の深みが大事だと言ってきました。そして、我がまちの観光というのではなく、点から線、線から面への展開が大事だと強く思っています。


2020年東京オリンピック・パラリンピックの開催決定、世界遺産の増加、ビザの緩和、免税店の拡大、Wi-Fiの整備、そして円安などが大きな影響を与えていますが、観光立国・日本へと踏み出す歴史的な日を迎えたと思っています。


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大変感動した。常に真正面から問題を見つめ、人を見、そして全てを包むように行動する。正視眼、大誠実とはそういうことか。しかも生涯現場主義。悲しいこと、辛いことも書いてある。兄の戦病死、母の慟哭。


初の自伝的エッセイだが、生老病死を見つめ、一期一縁を大切にされる温かな姿勢、屹立した骨太の精神性がにじみ出ている。素晴らしい本に出会ったという以上に、素晴らしい人格に出会ったという思いがする。


26本の書き下ろしエッセイが収録されている。

プロフィール

太田あきひろ

太田あきひろ(昭宏)
昭和20年10月6日、愛知県生まれ。京都大学大学院修士課程修了、元国会担当政治記者、京大時代は相撲部主将。

93年に衆議院議員当選以来、衆議院予算委・商工委・建設委・議院運営委の各理事、教育改革国民会議オブザーバー等を歴任、公明党前代表。前国土交通大臣、前水循環担当大臣。

現在、衆議院議員、党全国議員団会議議長、東京第12総支部長、首都直下地震対策本部総合本部長、現代中国研究会顧問など。

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