医療再生は可能か.jpg少子高齢社会が加速度的に進むなか、世界に冠たる医療保険制度が大きくあえいでいる。膨らむ医療費、医師不足、看護師不足、救急医療体制の危機、中核的病院の閉院、高まるリスク、モンスター・ペイシェント――医療者と患者が節度とコスト感覚を持って、つきあっていくしか方法がないと、川渕さんはいう。
そして、医療保険は「共助」と「公助」の考えを原則としてきたが、個人をベースとした「自助」という考え方を付加するときが来たという。


太田あきひろです。

原油高と穀物などの異常な高騰が、運送費や漁業、そして生活や福祉現場までを直撃しています。原因は、サブプライムローン問題に始まる世界の投機マネーが台風やハリケーンのように市場を荒らし回っていることにあります。国際的な問題だけに、世界の諸会合で一致した対応をとる努力がまず不可欠。私は関係大臣に言い続けています。併せて、日本での対応策が急務です。

公明党が原油高対策について、一昨日、政府に申し入れを行い、「福祉ガソリンをはじめとする生活支援策」「高速料金の更なる引き下げ」などを主張。自民党よりもはるかに踏み込んだ対策で、本日26日、政府として決定した原油高対策について、関係者からも「公明党の主張が目玉ですね」と言われました。今後も生活者の目線での政策実現へ頑張ってまいります。


日本でいちばん大切にしたい会社.jpgじつに感動的だ。坂本先生はよく歩いて会社をみている。「顧客満足」とか「株主満足」というが、ここで紹介されている中小企業5社が、躍動しているのは「社員の幸福」を社長がめざし、その社員の喜び、真心が、下請け企業や地域の喜びへと連なり、それが増収・増益・発展をもたらしているということだ。
環境が悪い(景気や政策が悪い、業種・業態が悪い、規模が小さい、ロケーションが悪い、大企業・大型店が悪い)という言い訳が全くない。

「杉山フルーツ」などは、悪戦苦闘の全国お決まりのさびれた商店街にあるという。「日本理化学工業」「伊那食品工業」「中村ブレイス」「柳月」――いずれも素晴らしい。「幸福」ということは、あくまで人、人財ということだ。
お客様から愛される、人と人との心を結ぶ――。
自分の問題として大いに考えさせられた。


産科医が消える前に.jpg産科医は、新しい命の誕生に感動と喜びをもつ職業でありながら、きわめて高いリスクと過酷な労働をともなうものである。「飛び込み出産」とか「救急車のたらい回し」「判断ミス」などが報道されるその裏で、難しい緊急事態が常に隣合わせになっている。
当然のようにいわれる「安産」がいかに大変ななかで生み出されるものか。勤務条件の過酷さと訴訟圧力、モンスターペイシェントの出現のなかで、どうやって産科医療崩壊を食い止めるか。

「分娩施設の集約」「女性医師の離職を防ぐ」「機能する高次医療機関としての周産期母子医療センターを」など、現場からの七つの提言をしている。我々がやるべきことだ。


官僚国家の崩壊.jpg政治家の本は、読書録には書かない。野呂田芳成著「思い切なれば必ず遂ぐるなり」以外は、そうしてきた。ただ、このいわゆる上げ潮路線といわれる中川さんの新刊と消費税についても堂々と提起する与謝野馨著「堂々たる政治」は、党内にもこの4、5月の必読書だといってきた。私自身、「家計を元気に、国に勢いを」といい続けており、当然、両書は注目してきた。与謝野さんの本を読めば、それが単なる財政再建路線でないことはよくわかる。

「上げ潮路線」と「両輪路線(成長力強化と財政再建)」、そして「日本を滅ぼす"ステルス複合体"(官僚制)批判」と「市場原理主義批判」、さらに「官愚を乗り越える民賢」と「堂々たる政治」――具体的な戦略、戦術をも含めて読ませていただいた。それに加えて、今、「グローバリゼーション」「世界に猛威をふるう金融、コモディティの新しい世界」の構造変化の要素をもっともっと踏まえなくては日本は行き抜けないと思っている。

プロフィール

太田あきひろ

太田あきひろ(昭宏)
昭和20年10月6日、愛知県生まれ。京都大学大学院修士課程修了、元国会担当政治記者、京大時代は相撲部主将。

93年に衆議院議員当選以来、衆議院予算委・商工委・建設委・議院運営委の各理事、教育改革国民会議オブザーバー等を歴任。前公明党代表、前党全国議員団会議議長、元国土交通大臣、元水循環政策担当大臣。

現在、党常任顧問。

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