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JR埼京線北赤羽駅赤羽口にエレベーターーー。2月28日、待望のエレベーターか運用開始となり、岡本みつなり衆院議員、大松あきら都議会議員、近藤光則区議会議員とともに視察をしました。

JR北赤羽駅は浮間口にエレベーターが設置されておりましたが、同駅の構造が特殊。駅の真下に新河岸川が流れており、反対側の浮間口までは約300メートルの距離。「高齢者や障がい者、小さなお子様連れの方々が大変に困っている」と10年以上前から強い要望をいただいていました。

しかし、「1つの駅にはエレベーターが1つ」との原則でこれまで難航してきましたが、国や区、JR等の関係者と連携を取り続けてきた結果、今回の実現にいたりました。この日も多くの方から喜びの声を聞きました。

これからも皆が移動しやすいバリアフリーのまちづくりを推進していきます。


ラフカディオ・ハーンと日本の近代  牧野陽子著.jpg「日本人の<心>をみつめて」が副題。ラフカディオ・ハーンがこれほど日本と日本人、日本文化を深く理解していたのか、驚嘆する。ハーンは1850年にアイルランド系英国人の軍医を父に、英国軍が駐屯していたギリシャの島の娘を母に、ギリシャで生まれ、アイルランドの親戚のもとで子供時代を過ごす。来日したのは39歳の時、松江に英語教師として赴任、「知られぬ日本の面影」を著わしたのが1894年。1904年、東京の西大久保の家で没した。1894年とは内村鑑三が「代表的日本人」を著し、1900年には新渡戸稲造の「武士道」、岡倉天心の「茶の本」は1906年だ。この1900年前後、欧米の近代文明を受容し翻弄された日本のなかで、「日本人とは何か」を問いかけようとした人々の営みが噴出し、外国へも「日本人」を発信しようとした時だ。幾多の来日外国人の日本人論のなかで、最も優れた観察力と深い共感の眼差しをもった人物としてハーンを描く牧野さんの洞察に感銘した。

異文化・日本を訪れ、街の清潔さや勤勉さを賞讃した訪日外国人は何人もいた。しかし、その人達も「西洋」を絶対の視座としてキリスト教の絶対神と文明の優越性により、日本の後進性を観ることを拭い去ることができなかった。祖先崇拝や自然崇拝を観て日本の宗教哲学がいかに空虚なものであるかと蔑視する者も多かった。日本人自体が「西洋」のダイナミズムを羨望のなかに受容したことからいって、当然といってよいだろう。しかし、ハーンは日本の風物や文化、民俗、信仰心、宗教的感性、自然観、死生観等々、まさに「日本人の<心>」を見つめたのだ。生まれも育ちも松江も辺境であったこともあったであろう。牧野さんは、それを浮き彫りにしつつ、さらに「ラフカディオ・ハーンが見た寺と神社の風景」「神社空間のダイナミズム(魂のゆくえ・風・里山の風景)」「福井の朝のグリフィスと松江の朝のハーン(宗教と生活。宗教という魂の領域と人々の日々の生活の情景の結び付きを見た)」「棚田の風景――グリフィスの民話集のなかの2つ『蛍姫の求婚者』『雷の子』(蛍の美しさと雷神の贈り物を把える感性、人と自然の照応)」など日本人の精神的基底部へと掘り進めて論述する。

そして「ハーンと日本近代」を、「柳田國男の『遠野物語』(怪異譚の再話と民族学)」「柳宗悦の民藝運動(朝鮮文化の自立性の擁護)」「芥川龍之介の『南京の基督』」「『雪女』の"伝承"をめぐって」などで掘り下げる。「この世と異界をつなぐ」「心の闇の深さ」を多重的に表現する"怪談"は民俗の本質に迫るものであること、李朝白磁の美が悲哀や苦悩ゆえに醸し出される神々しさであること、「日本人の微笑」が苦悩・悲哀・死・抑圧・受け身・被支配・自己否定の美的昇華などの要素が不可分の関係でつきまとうといえることなどの分析は圧巻ともいえる。西洋的近代の視座から批判される「日本人の個性の欠如」は、意識的かつ自発的な自己抑制の精神によって規制されたものであり、ハーンは「古き日本の文明は、西洋文明に物質面で遅れをとっていたその分だけ、道徳面においては西洋文明より進んでいたのだ」と結論づけているという。

さらにイザベラ・バードの「日本奥地紀行」、キャサリン・サンソムの見聞記「東京暮らし」や回想録「ジョージ・サンソン卿と日本」、林芙美子の「浮雲」などを比較しつつ、山・樹林・雨という自然のサイクルのなかで昇華される日本古来の宗教的感性・伝統慣習と近代合理主義との軋みを剔抉する。日本文化が優れているとただ単に言っている訳ではない。走ってばかりの今の社会――「日本人とは何か」を常に問いつつ、「国や民族、文化の違いを越えたところにある普遍的かつ根源的な人間の心」に迫ろうとする営為が大切なことを、ハーンを通じて問いかけていると思う。


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東京・埼玉の洪水に最も影響を与える荒川。その洪水防止のため2003年、埼玉県戸田市、さいたま市等5市にまたがる大きな第一調節池ができあがっており、一昨年10月の東日本豪雨(戦後最大の降雨446mm)では、大きな力となりました。現在、荒川上流に大規模な第二、第三の調節池を建設しています。私がとくに力を入れてきたもので、2030年度の完成をめざして工事が着々と進んでいます。

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このほど、第一調節池に常時ためている(渇水もあるので)水量を、台風襲来の時には事前に259万トン放流することを決定しました。これにより、荒川における洪水リスクの一層の軽減が期待されます。第二、第三調節池の建設中でも、第一・第二・第三の各調節池がある程度使えるようにさまざまな工夫を求めています。今回はその一環で、岡本みつなり衆院議員が予算員会等でも繰り返し訴えてきたものです。防災・減災に更に力を入れます。


51XO+00NmeL._SX336_BO1,204,203,200_.jpg本好きや本の蒐集家が集まる"本の町"の読長町。その書店街の核心となるのが御倉館。書物の蒐集家で街の名士であった御倉嘉市を曾祖父に持つ高校生の御倉深冬が主人公。嘉市の娘・御倉たまきも優れた蒐集家であったが、所蔵の書約200冊が書架から消え去る"事件"に激昂し、館を閉館し、一族以外は誰ひとり立ち入りも、本の貸し出しもできなくなった。たまきが息を引き取った後、「愛する本を守ろうとして、読長町と縁の深い狐神に頼んで、25万9122冊という膨大な書物一つひとつに"魔術"をかけた」という噂が流れた。たまきの子である御倉あゆむ(深冬の父)と叔母ひるねが現在の御倉館を管理している。そんなある日、御倉館から蔵書が盗まれる。御倉館にとっては大事件。しかも館内にいてほとんど眠り続けるひるねの手に「この本を盗む者は、魔術的現実主義の旗に追われる」と書かれた紙を発見する。御札とも護符ともいえるものだ。魔術的現実主義のブック・カース。物語を盗んだ者は、物語の檻に閉じ込められる。魔術的現実主義の世界に、泥棒が閉じ込められるという呪いは、街自体を一変させてしまう。

次々に蔵書が盗まれる。その都度、街は一変し、人ひとりいないという場面まで生ずる。「この本を盗む者は、固ゆで玉子に閉じ込められる」(固ゆで玉子のハードボイルドの街に)、「この本を盗む者は・・・・・・幻想と蒸気の靄(もや)に包まれる」(巨大ゲートを構えた工場街、銀の獣の世界)、「この本を盗む者は、寂しい街に取り残される」(人が忽然と姿を消す『人ぎらいの街』)。まさに驚天動地、本の世界が街を一変させて深冬に迫ってくるのだ。

深冬を助ける不思議な少女・真白とともに、"本嫌い"であった深冬は、祖母の"呪い"の真実、本が好きだった頃のことにたどり着く。


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20度を超えて5月並みの暖かさとなった21日、地元北区の「津軽すこっぷ三味線演奏会」「観梅」に参加しました。コロナ対策に万全を期した演奏会となりましたが、「渋沢栄一翁の記念講演」を合わせて行っての開催となりました。大変に意義深く、元気の出る会となりました。

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プロフィール

太田あきひろ

太田あきひろ(昭宏)
昭和20年10月6日、愛知県生まれ。京都大学大学院修士課程修了、元国会担当政治記者、京大時代は相撲部主将。

93年に衆議院議員当選以来、衆議院予算委・商工委・建設委・議院運営委の各理事、教育改革国民会議オブザーバー等を歴任、公明党前代表。元国土交通大臣、元水循環担当大臣。

現在、衆議院議員、党全国議員団会議議長、東京第12総支部長、首都直下地震対策本部総合本部長、現代中国研究会顧問など。

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