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JR上中里駅のホームドアが2月3日に運用開始――。2月7日、岡本三成衆院議員と同駅を視察しました。駅を利用している方々から喜びの声が溢れています。北区はJR山手線・京浜東北線・東北本線(高崎線・宇都宮線)・埼京線、東京メトロ南北線や東京さくらトラム(都電荒川線)など鉄道路線も多く、それに伴い駅が極めて多く、とても便利な地域です。

また、2月末にはJR北赤羽駅(赤羽口)に待望のエレベーターが運用開始される見込みです。

これからも安全対策とバリアフリー化を進めていきます。


コロナと潜水服.jpg「コロナと潜水服」をはじめとする5つの短篇集。いずれも不思議なことが起きるが、ファンタジック。人間の深層心理をきわめて柔らかく、すっきりと描く。人生が肯定的、時々シニカルで塩をきかせるようで、心持よい。

「海の家」――妻の不倫にショックを受けた小説家が、葉山の古民家に一人で住む。誰もいないはずの家だが、子供の足音が聞こえる。海岸で不良たちに暴行されるが、助けに来た子供が・・・・・・。夫の優柔不断、妻の甘え上手、したたかさとズルさ。

「ファイトクラブ」――早期退職の勧告に抵抗し、"追い出し部屋"的な警備員の仕事につかされた中年の男たち。仕事が終わった後、ボクシングを始めると、コーチが現われ、面白くなってのめり込む。そして事件が起きる。

「占い師」――プロ野球選手と付き合うフリー女性アナウンサー。好調でブレイクすればうれしいが、モテモテで自分から離れそう。悩んで"占い師"に相談する。「鏡子」と名乗る"占い師"は、自分を映す"鏡"だったのか。

「コロナと潜水服」――5歳になる息子はどうも不思議な能力を持っているらしい。「バアバ、今日はお出かけしちゃダメ」「パパ、そこに座っちゃダメ」などと突然言うと、コロナ感染者が出る。パパは防護のためになんと"潜水服"を着る。

「パンダに乗って」――会社を興して20年、社長として頑張ってきた自分へのご褒美として念願の初代フィアット・パンダを新潟で手に入れた男。パンダに乗ると、次々に元の持ち主の友人たちの所に車が案内し連れていくのだった。

「海の家」の子供、「ファイトクラブ」のコーチ、「占い師」の鏡子、「コロナと潜水服」の5歳の息子、「パンダに乗って」のパンダの元持ち主・・・・・・。いずれもあり得ないものだが、どこか100%ないかといえば「?」・・・・・・。心を映す"鏡"かも知れぬ。


11都道府県に発令されていた緊急事態宣言が、栃木県を除き3月7日まで延長されました。医療支援、生活支援、企業・事業主支援を3本柱として支援を行ってきましたが、長期化の打撃は深刻です。公明党は、今年、雇用や生活困窮者などへの数多くの施策を実現しました。まとめてご紹介します。竹内政調会長へのインタビューです。

■(雇用)雇調金の特例措置、延長

――雇用対策が急務です。

竹内政調会長 一部の自治体では雇用創出に向けた先進的な取り組みが行われています。

提言では、こうした地方自治体による雇用創出の取り組みについて、今年度第3次補正予算の「地方創生臨時交付金」を活用し、速やかに全国に広げるよう訴えました。

また雇用維持に協力した企業に対する「雇用調整助成金」では、助成率などを引き上げる特例措置を「緊急事態宣言が全国で解除された月の翌月末」まで、現行水準のまま延長するべきだと要望。提言後、公明党の訴え通りに延長が決まりました。

一方、休業手当が支払われていない中小企業労働者向けの「休業支援金」についても、勤務時間の減少で生活に支障を来している大企業の非正規雇用者も対象とするよう主張しました。

これについては4日の衆院予算委員会で公明党の稲津久議員が対象拡大を訴え、菅義偉首相が「早急に具体的な対応策をまとめる」と答弁。厚生労働省は5日、大企業で働く非正規雇用の労働者にも対象を拡大すると発表しました。

■(暮らし、住まい)必要資金の貸付を追加

――コロナ禍の生活支援として、「総合支援資金」「緊急小口資金」が特例で貸し付けられています。

竹内 提言では、特例貸し付けを借り切ってもなお厳しい状況にある人に対する支援のあり方を速やかに検討するよう主張。

公明党の提言を受け、厚労省は、緊急事態宣言の延長などに伴う経済的支援策として、総合支援資金の1世帯当たりの限度額を最大60万円増額する方針を決めました。

緊急小口資金の償還(返済)免除要件についても、2021年度または22年度において、借受人と世帯主が住民税非課税であると確認できた場合、一括免除する方針です。

■住居確保給付金/最長12カ月まで拡大。3カ月間の再支給も

――離職・廃業した人などに対する家賃補助の制度としては「住居確保給付金」があります。

竹内 支給期間は原則3カ月でしたが、公明党の提言を踏まえ、今年度中に新規申請した人は最長12カ月まで延長されます。

また1人につき「人生で1回のみの利用」との原則も見直され、3月末までに支給が終了する人は、3カ月間の再支給を受けられるようになりました。

しかし、最長12カ月の支給も、3カ月間の再支給という特例措置も、申請期限が3月末までとなっています。そこで公明党は、コロナ禍の影響が長期化し、生活再建が困難な状況が続いている現状を踏まえ、申請期限の延長や、収入基準の緩和、支給上限の引き上げなども求めています。

――ひとり親世帯の生活も依然として厳しい状況です。

竹内 コロナ禍の影響が深刻で厳しい状況に置かれている、所得の低いひとり親家庭に対する給付金の追加支給を検討し、中長期的な自立につながるよう、就労・居住支援といった総合的な対策を講じるよう要望しています。

■(社会的孤立)実態把握や対策、早急に

――生活保護を必要とする人がためらうことなく受給できるようにしなければいけません。

竹内 自治体側が親族に援助できるかどうか問い合わせる「扶養照会」を理由に、困窮者が申請をためらう実例があります。当事者に寄り添った弾力的な運用がなされるよう改善を提言しました。

――コロナ禍では、DV(配偶者などからの暴力)や児童虐待が増え、社会的孤立状況がより一層深刻化しています。

竹内 個人の問題ではなく、医療費や社会保障費の増大、労働力の減少、貧困の拡大にもつながる、社会全体で取り組むべき重要な問題です。全省庁横断的な対応を行う関係省庁連絡会議を立ち上げ、地方自治体や民間団体と連携し、実態の把握や対策の検討に早急に取り組むべきだと提言。

4日の衆院予算委員会でも私が質問し、首相は「社会的孤立を防ぐため関係省庁が連携して、しっかり対応する体制を検討する」と前向きな姿勢を示しました。

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元彼の遺言状.jpg2021年「このミステリーがすごい!」大賞受賞作。主人公は、おカネ大好きの敏腕の若手弁護士・剣持麗子。「僕の全財産は、僕を殺した犯人に譲る」という前代未聞の遺言状を残して、大手製薬会社・森川製薬の御曹司・森川栄治が死去する。栄治はわずか3か月だけだが、麗子の元カレだった。

数百億円とも思われる遺産目当てに何人もが"犯人"として手を上げる。そして名乗り出た栄治の友人・篠田から麗子は代理人を頼まれる。栄治は重度のうつ病で体力も低下、インフルエンザで死んだというが、本当はどうなのか。森川家でいったい何が起きているのか。「完璧な殺害計画をたてよう。あなたを犯人にしてあげる」と麗子は意気込み、軽井沢の現場に乗り込んでいく。奇想天外の展開、キャラの立つ女性弁護士はじつに面白い。著者自身が若き弁護士であればこその魅力あふれる作品。


内心被爆.jpg東日本大震災から10年になる。福島原発事故で放射能に怯え続けた相双地域。南相馬市は、原発の20km内の小高区、30km内の原町区、その外の鹿島区に分かれ、「警戒区域」「緊急時避難準備区域」「非避難区域」として3区域別々の原発被害対策をとらざるを得ず、退避も補償も別々となった。それぞれの地域住民の不安・戸惑い・不満は想像を絶するものがある。本書の副題は「福島・原町の10年」――。この間、原町区の人々はどう生きたか、4つの家族を取り上げたドキュメント。「懸命に生きる」「一所懸命に生きる」「皆で力を合わせて共に生きる」姿には感動する。それに比して「政府とか東電とかのいかにも遠い」こと。この10年も今も放射能に怯え続けた苦悩が胸に迫る。「コロナ禍の東日本大震災から10年」は、その心からまず考えるべきだと思う。

第一章「終戦記念日」は、相馬地域の創価学会婦人部のリーダー松本優子さん。「"自主避難""屋内退避"と言われてもどうすればいいのか」「学校の再開もできない現実」「放射能の危険と圧倒的情報不足」などの大混乱のなかでの闘いの実態。「外部被曝と内部被曝という言葉があるが、南相馬の人間はみんな一人ひとりがあの原発事故が深い"内心被曝"を受けたと思う」という。第二章の「未来の扉」では、㈱北洋舎クリーニング社長・高橋美加子さん(中小同友会相双地区会長)の闘いを紹介する。「南相馬からの便り」を発行し、「"ありがとう"から始めよう! つながろう南相馬」の運動、「鎌田實講演会(歌・さだまさし)」「ファシリテーション運動」「世界一のエコシティの建設」など走り回る。第三章「ほめ日記」は卒寿を迎えた羽根田ヨシさん、息子の妻・民子の看護師(鹿島厚生病院)としての"野戦病院"さながらの闘いを描く。原発事故で医療現場は大混乱、高齢者が亡くなっていく姿は深刻。放射能に怯え、ストレスの重なる浜通りで、6年間も住居を転々とし帰還した羽根田ヨシさんの「ほめ日記」は元気を与えた。復興はこうした庶民一人ひとりの "負けまいとする心" あってのことだ。上がやったのではない。

第四章は「新築開店」――。幕末からの魚屋「てつ魚店」を苦難のなか復活させ、最初は新潟からの魚、そして片道7時間の大回りしての小名浜からの魚の仕入れ、2019年に新築開店した「てつ魚店」の奮闘と福島の漁業、再生エネルギーの問題を抉る。

プロフィール

太田あきひろ

太田あきひろ(昭宏)
昭和20年10月6日、愛知県生まれ。京都大学大学院修士課程修了、元国会担当政治記者、京大時代は相撲部主将。

93年に衆議院議員当選以来、衆議院予算委・商工委・建設委・議院運営委の各理事、教育改革国民会議オブザーバー等を歴任。前公明党代表、前党全国議員団会議議長、元国土交通大臣、元水循環政策担当大臣。

現在、党常任顧問。

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