1999年の王.jpg東京で保険金連続殺人事件が発生、内縁の男女が共犯で逮捕される。主犯は内縁の夫・安西俊貴、共犯は飲食店経営の若い女・北條和美で、被害者はいずれも高齢者で、北條と夫婦となって事故を装い殺されていた。

稀代の犯罪者、詐欺師「安西」は何故にこうなったか。共犯者・被害者は何故に巻き込まれ、逃げられなかったか。勝利者と思われる者(安西の兄)は何故に人生を失う破目になったのか。その過程を丁寧に語りつつ、緊迫した最終章に至る。

「何で生きてるの?」の問いが繰り返され、しだいに人生哲学の次元へと引き込まれる。「生きる意味」「生きる価値」「人生の勝者、敗者とは?」「強者と弱者」「支配と被支配の連鎖」・・・・・・。1999年とは「ノストラダムスの大予言」の年。


北シニア 171126.jpg 親子でチャレンジ171126①.jpg

青空が広がりキリッとした秋を感ずる26日。地元では早朝から「バス旅行会」「少年野球大会」「親子でチャレンジ飛鳥山」「空手道の全国大会」など多くの行事が行われました。また、町会・自治会の「餅つき大会」もいよいよ始まりました。

「少年野球大会」では、挨拶のあと始球式を行いました。一昨年はなんとストライクで歓声が上がりましたが、今回は大暴投。子どもたちの元気な姿、挨拶の立派さに感心しました。

いよいよ餅つき大会が始まり、これから来年2月始めまで毎週のように続きます。地元の方々との交流、触れ合いをしていきます。頑張ります。

空手 171126.jpg もちつき 171126②.jpg

もちつき 171126①-2.jpg


わたしの本棚  中江有里著  PHP研究所.jpg「どれもこれもわたしのこれまでを伴走してくれた本たちだ。中でも大切な転機を、あるいは危機を救ってくれた24冊。この24冊は、自分の成長の瞬間が収められた写真アルバムと同様だ」と中江さんはいう。

感じるのは、人生を丁寧に生き抜いている真摯な姿勢、柔らかな感性と感受性の豊かさだ。人一倍、悩み・痛み・不安に遭遇しても、一歩引くかのように受け止めて「裂け目を越える」決断をする。そして勇気をもって次の世界に踏み出す――そこに書物との出会いがある。一条の希望の光であり、心の中に太陽を昇らせゆく熱として本を浮き出させている。

人との出会いや本との出会いの不思議さ、有難さを、じわっと感じさせる本書だ。いい。


わたしを離さないで.jpgノーベル文学賞を受賞したカズオ・イシグロの名作(2006年刊行)。主人公はキャシー・H、そして生まれ育ったヘールシャムの施設で共に暮らした親友のルースやトミー。キャシーの回想で語られるが、静かに冷静に、自分と回りの人々の心の動き、感情と抑制が丁寧にキメ細かに描かれる。そこから伝わってくる切実さや切迫感は、外部の社会と遮断されたヘールシャムの特殊性を背景にしているからこそだ。

「ヘールシャムとは何か」「わたしを離さないで、とは何か」が常に基調音としてある。クローン人間、遺伝子工学のとめどもない進展、臓器提供・・・・・・。それをクローン人間の側から苦しみ、アイデンティティー欠如の底深い不安、人間に使われるというひどい"使命"、生命倫理。それらに現実の残酷さから迫るがゆえに、思考回路はどんどん「科学と宗教と哲学」に突き進み、運命のやりきれなさへと誘う。

キャシーらは、過剰なほど相手を思いやるがゆえに、提起される問題は、深く、悲しい。


観光5団体 171116.jpg

12月に行われる来年度予算編成、税制改正に向けて、今、公明党では精力的に団体ヒアリングを行っています。

16日、私は観光5団体(日本観光振興協会、日本旅行業協会、全国旅行業協会、日本ホテル協会、日本旅館協会)から要望を受けました。

また夕方には、全国ハイヤー・タクシー事業者大会に出席、そこでも課題を聞きました。

観光5団体からは、「宿泊産業のIT化等への予算措置」や「違法民泊事業者への罰則強化」「耐震改修工事等に係る固定資産税の税制措置」など、さまざまな要望をいただきました。

現場の声を受け、全体観を踏まえて、議論して参ります。

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プロフィール

太田あきひろ

太田あきひろ(昭宏)
昭和20年10月6日、愛知県生まれ。京都大学大学院修士課程修了、元国会担当政治記者、京大時代は相撲部主将。

93年に衆議院議員当選以来、衆議院予算委・商工委・建設委・議院運営委の各理事、教育改革国民会議オブザーバー等を歴任。前公明党代表、前党全国議員団会議議長、元国土交通大臣、元水循環政策担当大臣。

現在、党常任顧問。

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