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素晴らしい晴天となった3月29日、東京「環状2号線新橋・虎ノ門間(1.4㎞)」の開通式が開催されました。

この区間は終戦直後の昭和21年に都市計画が決定され、"マッカーサー道路"とも呼ばれていましたが、用地買収が難航。長い間事業が進みませんでしたが、計画から実に68年を経て、ついに完成しました。道路を地下化して再開発ビルと一体的に整備するという都市再生としても画期的なものです。

さらにこのルートは、これから晴海・有明の臨海部へと延伸され、2020年のオリンピック・パラリンピック会場への大動脈になります。私は式典で「国際都市・東京のシンボルになる道として非常に重要。引き続き事業を支援したい」と挨拶しました。

道路の上には地上52階建て、高さ252mの虎ノ門ヒルズ(6月開業予定)がそびえます。道路の上の超高層ビルは初めてですし、最先端の耐震技術が施されています。またトンネルの上の地上には、左右に幅が13mもある歩道が一直線に伸びます。舛添要一都知事も「パリのシャンゼリゼ大通りのようにしたい」と語っていました。

この道路の開通と虎ノ門ヒルズで東京都心の景色が変わる――東京の国際競争力強化につながる重要な都市再生プロジェクトの実現です。

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福島原発事故民間事故調をプロデュースした船橋さんが、福島原発事故のギリギリの局面での究極の決断、リーダーシップと現場――そうした日本の危機の本質を徹底的に追跡した迫力ある書だ。

「危機のリーダーシップとは」と副題にあり、半藤一利氏と「日本型リーダーはなぜ敗れるのか」をめぐっての対談がある。「最悪のシナリオをつくらない日本人」「いま起きたら困ることは、起きないのではないかというふうに思い、やがて起きないに決まっている、いや絶対に起きない、という思考回路になった。最悪のシナリオをつくらない日本人だ」「"参謀が大事"という日本型リーダーシップ」「防災とともに、一刻も早く外交、安保、危機管理・・・・・・平時から十分な対応策を立てなくてはならない。危機管理の復元力だ」――。

この原発事故の「危機のリーダーシップ」について、チャールズ・カストー米NRC(原子力規制委員会)日本サイト支援部長、福島第二原発を守った増田尚宏東電福島第二原発所長(情の吉田、理の増田)、折木良一自衛隊統合幕僚長、野中郁次郎一橋大名誉教授と対談している。「危機管理とは何か」の生々しい証言と教訓だ。守勢を苦手とし続けた日本(人)を、日本人論や文化論に逃避せず、今こそ変えなければならない。


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電車やバス、デパートなどで、ベビーカーが利用しやすくなるように、バラバラであったマークを統一し、新しい「ベビーカーマーク」を決定、公表しました。

「もっとベビーカーを安全で使いやすくしてほしい」「邪魔だといわれたりしたが、理解してほしい」――こうした声を受けて、昨年6月から有識者協議会でまとめてきたものです。国会の委員会でも昨年5月、山本香苗参議院議員(公明党)から強い要望を受けました。

3月26日、「公共交通機関等におけるベビーカー利用に関する協議会」から新しいベビーカーマーク、理解を求めるポスターとともに、提言を受けました。これから公共交通機関をはじめとして、掲示されたり、ビラが配布されます。

子育ての応援はものすごく大切なことです。またバリアフリーなどのユニバーサル社会の推進にさらに頑張りたいと思います。


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「ミネルバの梟(ふくろう)は黄昏(たそがれ)に飛び立つ」――ヘーゲルの「法の哲学」の言葉だが、私も哲学の、時代総括と次代への備えについて時おり語ってきたものだ。それが富士フイルム先進研究所のシンボルということに心が躍った。その哲学的深さと、勇気ある挑戦があるゆえに、写真感光材料の全盛時代の黄昏から新たな創造を生み出す。デジタルカメラの登場、デジタル化時代の襲来、本業消失の危機を乗り越えたのだと思ったからだ。

「技術志向の富士フイルム」「現実を見る勇気、将来に投資する覚悟」「富士フイルムは写真文化を守る」「富士フイルムが手がける医療、化粧品の理由」「勝ち続ける企業は、変化にすばやく、うまく対応できる企業であり、そこからさらに進んで、変化を先読みし、先取りできる企業でなければいけない」「巨人コダックと富士フイルムを分けたもの」「有事のリーダーシップとそれに伴う責任」「ナンバーツーまでの勝負は竹刀、経営トップの勝負は真剣」「日本の製造業は技術力、人材力、成長ポテンシャルがあり、負けていない。日本人には頑張リズムがある」「PDCAよりSee‐Think‐Plan‐Doだ」――。

日本の課題として、日本企業のSGA費(販売費及び一般管理費)の高さをあげている。それは「ホワイトカラーが多すぎる。管理職も多く、現場で働いている人の数よりも、間接部門の人員が多い企業もある」としている。これはモノづくりをはじめ、日本の遭遇する最も深刻な問題だと私は思っている。日本の労働生産性の低さにもかかわることだ。現場力、業務遂行力の劣化も課題として指摘している。

間違いなく、「勇気」を届けてもらった。勇猛精進(敢(い)さんで為すを勇と曰い、智を竭(つ)くすを猛と曰い、無雑の故に精と曰い、間(たえま)無き故に進と曰う)が本書には貫かれている。


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3月23日、京都・舞鶴に行き、海上保安学校の卒業式に出席しました。すばらしい晴天の下、感動的な式典でした。

海上保安学校は、倍率10倍を超える難関の採用試験を突破した学生に対し、海上保安官として必要な技能、知識を取得させる海上保安官の養成機関。この日は1年に及ぶ厳しい訓練を終了した170名が晴れて卒業しました。式典とともに学生による行進、記念撮影、記念植樹も行いました。

来賓など参加者からは「こんな感動的な卒業式に出会ったことはなかった」「校旗入場も学校長式辞も、とくに卒業生の答辞には涙が出た」との声しきりでした。それはこの一年の訓練が、厳しく、また師弟・友情の仁愛(海上保安庁のモットーは「正義仁愛」)にあふれるものだからだと思います。1年間の全寮制生活、朝6時半の起床、国旗掲揚、行進・運動、学業、実技訓練、食事の配膳、乗船訓練......。20歳前後の若者は鍛え抜かれて、卒業式を終えた昨日、ただちに配属された全国の海上保安庁の管区に赴きました。

国土の12倍、447万㎢を誇る日本の領海警備、海難救助、海上犯罪の取り締まり――海上保安庁の役割はますます重要になります。なんといっても大事なのは人材です。私は「在学中に学んだ知識、技能を十分に発揮し、活躍することを強く期待する」等と祝辞を述べました。

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プロフィール

太田あきひろ

太田あきひろ(昭宏)
昭和20年10月6日、愛知県生まれ。京都大学大学院修士課程修了、元国会担当政治記者、京大時代は相撲部主将。

93年に衆議院議員当選以来、衆議院予算委・商工委・建設委・議院運営委の各理事、教育改革国民会議オブザーバー等を歴任。前公明党代表、前党全国議員団会議議長、元国土交通大臣、元水循環政策担当大臣。

現在、党常任顧問。

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