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花と緑は人の心を豊かに育み、生態系を支え、地球温暖化防止にも貢献する――5月24日、皇太子殿下のご臨席のもと、「第25回みどりの愛護のつどい」が徳島県鳴門市で行われました。


全国から緑化や自然環境保護の関係者、約1200名が参加。式典では、「犬ノ馬場公園愛護会(宮崎)」「ボランティア鳴門西(徳島)」「華・花倶楽部(北海道)」「アクセス通りを美しくしよう会(長野)」「フッチーほたる会(愛知)」など、日頃から地域で緑を守り育てる活動を行っている全国103の団体に、国土交通大臣表彰として感謝状をお送りしました。地域で長年にわたって努力を積み重ねてこられたグループの方々に感銘を受けました。
この日はさわやかな青空が広がり、風もなく、緑鮮やかな日となりましたが、皇太子殿下とともに記念植樹(私は鳴門市の木、モチノキ)を行いました。

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その後、南海トラフ巨大地震による津波対策の現場を視察しました。


まず、鳴門市の撫養(むや)港では、海岸堤防が老朽化し、津波が来る前に地震による液状化で1mも沈下するおそれがあります。このため、堤防のかさ上げと地盤改良を行い、粘り強い堤防に作りかえています。
そして徳島市の四国横断自動車道では、盛土している高速道路の路肩に津波避難場所を整備しています。階段とスロープで駆け上がり、約800人が避難できるようになっており、全国のモデルになります。「周りには高い建物も高台もないので津波に対応できない。少しでも早く完成してほしい」と原秀樹徳島市長から要請を受けました。


この2日間、徳島県の活性化と津波対策についてさまざまな要請を受けました。


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5月20日の閣議で、安倍総理から初代の水循環政策担当大臣に任命されました。今年3月に新たに成立した「水循環基本法」に基づき、水の総合的政策の司令塔を担うことになります。


水は貴重です。しかし今、世界で"油より水"と言われるほど水の争奪戦が激化しています。山紫水明といわれる日本は降水量も多く水は極めて豊富。また、漏水がない、サビ等がないなど上水道の技術が発達しており、水道の水がそのまま飲めます。さらに、農業用水、工業用水、発電などにも利用され、人々に大きな「恵み」を与えてきました。一方、洪水や土砂崩れなどの災害に見舞われるのも日本の特徴で、豪雨は集中化、局地化、激甚化している状況です。


水の「恵み」を活かし、「災い」から国民の命を守るため、水循環全体を視野に入れていくことが大事です。


これまでは関係する省庁も多く、対応もバラバラでしたが、これではいけないということで作られたのが「水循環基本法」です。同時に「雨水の利用推進法」も成立しましたが、"水は貴いもの"という理解をより深めていくことも大事です。


貴重な水が健全に循環する社会に向けて取り組みます。


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5月17日、栃木県宇都宮市に行き、「利根川水系連合・総合水防演習」に参加しました。


この訓練は、毎年梅雨の出水期に入る前に実施しており、今年で63回目。今回は、国土交通省のほか栃木県、宇都宮市の警察、消防団、自衛隊など27の関係機関や地域の団体、中学生など約1000名が参加し、見学者も含めると約2万人と大規模なものとなりました。


会場となったのは鬼怒川(下流で利根川と合流。利根川はもともと東京湾に流れていたが、江戸を洪水から守るため、徳川家康が命じて1600年代に太平洋側に注ぐように改修――「利根川の東遷」)の河川敷。


決壊しそうな堤防を守るための各種水防工法の実施、中学生も参加する土のうづくり、ヘリコプターや重機を使って川の中洲にとり残された人の救出など、さまざまな訓練が次々と展開されました。


豪雨災害は局地化、集中化、激甚化しており、いざというときは地域の力で地域を守り抜くことが大事です。「多くの見学者にも実感をもって防災に活かせる実践的な訓練ができた。出水期に向けて万全の体制をとっていきたい」と私は訓練後の会見で述べました。


成果の多い訓練ができました。

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5月16日、福島県いわき市のほうとく幼稚園の園児たちや保護者の方が国交大臣室を訪れ、懇談しました。


この幼稚園は東日本大震災で園庭の4分の3が崩れてしまいましたが、2012年の「緑の環境デザイン賞」国土交通大臣賞を受賞して、田んぼやビオトープなど緑豊かな園庭に作り変えました。この賞は、緑化のプランを提案し、優秀な作品にその実現に必要な費用を支援するもの。ほうとく幼稚園では受賞後1年をかけて、園児たちも参加して計画どおりの園庭を作りあげ、その報告を聞かせてもらいました。


プレゼントは新しく作った田んぼで収穫された貴重なお米。子供たちからは「僕たちが田植えをして、脱穀までやったんだよ」「おいしいお米の炊き方を教えてあげるよ」「カエルやトンボもいるよ」と、元気な声を次々に聞きました。


緑の中で土に触れて作物を自分で作ったり、自然を観察できるということは、非常に貴重な経験です。地域が主体となった緑化の取り組みをこれからもしっかり応援します。


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5月10日、11日の2日間にわたり、北海道の札幌、苫小牧、函館、白老などに行き、空港のWi-Fi設置、苫小牧港、道路整備や函館への北海道新幹線の新駅建設現場、アイヌ民族博物館、観光施設を視察。また、高橋はるみ北海道知事をはじめ、地元の市町村長、経済界の代表者の方々と北海道の活性化や今後の発展に向けた具体的な方策、課題等について要請を受け、意見交換をしました。


「北海道は、観光、農業、水産業など高いポテンシャルをもっている。そのためにもインフラを整備してほしい」「札幌への新幹線を前倒ししてほしい」「苫小牧港は北海道の外国向けコンテナ貨物の約7割を取り扱っている。北極海航路の拡大など国際物流が大きく動き出しており、今後さらに重要な国際物流拠点となる」「平成28年春に北海道新幹線が開業すると東京から函館に4時間10分で到着する。歴史と文化、豊かな食を有する函館の観光を大きく拡大できる」「白老町に民族共生の象徴となる空間をつくり、アイヌ文化を世界に発信したい」――。関係者からは意欲的な提案と要請がなされました。


また、JR北海道本社を訪問し、経営陣に対し「4月から新しい会長、社長の体制となり、安全第一の鉄道として再生に力を注いで欲しい」と話しました。

 
北海道の活性化と発展のため、現地と良く連携して戦略的に取り組んでいきます。

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プロフィール

太田あきひろ

太田あきひろ(昭宏)
昭和20年10月6日、愛知県生まれ。京都大学大学院修士課程修了、元国会担当政治記者、京大時代は相撲部主将。

93年に衆議院議員当選以来、衆議院予算委・商工委・建設委・議院運営委の各理事、教育改革国民会議オブザーバー等を歴任。前公明党代表、前党全国議員団会議議長、元国土交通大臣、元水循環政策担当大臣。

現在、党常任顧問。

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