5月17日、栃木県宇都宮市に行き、「利根川水系連合・総合水防演習」に参加しました。
この訓練は、毎年梅雨の出水期に入る前に実施しており、今年で63回目。今回は、国土交通省のほか栃木県、宇都宮市の警察、消防団、自衛隊など27の関係機関や地域の団体、中学生など約1000名が参加し、見学者も含めると約2万人と大規模なものとなりました。
会場となったのは鬼怒川(下流で利根川と合流。利根川はもともと東京湾に流れていたが、江戸を洪水から守るため、徳川家康が命じて1600年代に太平洋側に注ぐように改修――「利根川の東遷」)の河川敷。
決壊しそうな堤防を守るための各種水防工法の実施、中学生も参加する土のうづくり、ヘリコプターや重機を使って川の中洲にとり残された人の救出など、さまざまな訓練が次々と展開されました。
豪雨災害は局地化、集中化、激甚化しており、いざというときは地域の力で地域を守り抜くことが大事です。「多くの見学者にも実感をもって防災に活かせる実践的な訓練ができた。出水期に向けて万全の体制をとっていきたい」と私は訓練後の会見で述べました。
成果の多い訓練ができました。