注目の「道の駅」で地方創生──全国モデルの「道の駅」交流会を2月26日に開催しました。地方創生が大きなテーマになっていますが、いま大変盛り上がり人気となっているのが「道の駅」です。私は地域の市町村長が「右手に観光、左手に道の駅」を手段にして地方創生を進めてもらおうと強く決意しています。この日は、先進的な「道の駅」の取り組みを広く全国展開していくために、全国モデルの認定証授与式と交流会を開催したものです。
「道の駅」は平成5年にスタートし、今では全国に1040か所。年間の売り上げはなんと2100億円、来場者は2億1000万人と言われています。
式典では、「全国モデル・道の駅」に選定された6駅(岩手県遠野市の「遠野風の丘」、栃木県茂木町の「もてぎ」、群馬県川場村の「川場田園プラザ」、千葉県南房総市の「とみうら」、山口県萩市の「萩しーまーと」、愛媛県内子町の「内子フレッシュパークからり」)と、「重点・道の駅」に選定された35駅に対して、私から一つずつ認定書をお渡しました。いずれも地域の人たちが独自のアイデアを出し、特産の農産物やユニークな商品をつくり上げてきた先進的な取り組みです。リピーターも多く、地域の雇用創出、所得向上につながっています。
交流会には全国から約500名が参加。それぞれの「道の駅」がブースを設け、地域独自の特産品や独自に開発したユニークな食品が並べられて熱心にPR。熱気と盛り上がりの中で、私も市町村長との懇談や試食をして回りました。
地方創生は、地域がどう生き抜いていくかを市町村長が先頭に立って考え、意欲的に取り組んでいくことが大事。今回認定された市町村長は、皆さん前向きでやる気にあふれています。モデル的な取り組みがさらに全国に広がっていくよう、しっかり支援していきます。
昨日20日、「スポーツ庁」を設置する法案を閣議で決定。いよいよ念願のスポーツ庁が動き出すことになりました。これは、文部科学省のスポーツ・青年局、国土交通省の運動施設部門、厚生労働省の健康増進事業を統合して、スポーツ行政を統合。スポーツ立国に向けてのエンジンとなるもので、五輪に向けて選手強化、国際貢献にも力を入れるものです。
「スポーツ庁設置を」――私が長い間、主張し続け、働きかけたことです。世界ではスポーツ省やスポーツ庁がほとんどあるなかで、これほどスポーツが盛んで、勇気と希望を与えているのに日本にはそれがない。トップアスリートを育てる「ナショナルトレーニングセンター」(写真)を推進し、実現させてきたスポーツ人間の私としては、「いよいよ」「やっと」の思いです。
多くの人がスポーツを楽しみ、スポーツ人口が広がる――すそ野の広がりが山の高さを決める。まさにトップアスリートもスポーツが広がり盛んになってこそ育つものです。
2月16日、昨年10~12月期のGDP速報値が発表されました。前期比0.6%増、年率換算で2.2%増と、3四半期ぶりにプラスに転じました。また17日の閣議では、住宅取得を支援する給付措置(「すまい給付金」)の対象期間を平成31年6月まで1年半延長することを決定。安倍総理とも景気・経済の回復と住宅着工について話をしました。
GDPのプラス成長は、昨年4月の消費税増税以降初めて。個人消費は小幅ながら持ち直して輸出も伸びており、デフレ脱却に向けて弾みがつくことが期待されます。そのなかで唯一マイナスだったのが民間住宅投資──。消費増税に伴う反動減の影響もあり、3四半期連続でマイナスとなっています。
住宅は景気・経済に大きな役割を果たします。かつてはGDPの5~6%を占めていましたが、3%台となった今でも家を建てたりリフォームすれば、資材の生産や家具の購入など大きな波及効果があります。このため住宅着工を活性化させるため、経済対策や補正予算で様々な手を打っているところです。
税制面では、若年層の住宅取得を促進するため贈与税非課税限度額を過去最大の1500万円に拡充。予算面では、住宅金融支援機構の長期固定住宅ローンであるフラット35Sの金利引下げ拡大や、省エネ住宅に対する住宅エコポイントの創設などです。住宅エコポイントは3月10日から受付を開始することを16日に発表しました。これらは中古住宅やリフォームにも使えます。
17日は朝から大臣室で住宅着工の現状や対策について打ち合わせをしました。住宅着工は消費税増税以降減少が続いていましたが、増加へ転じる動きも出てきています。住宅投資を喚起し、景気・経済の再生につなげていくために、これからもしっかり取り組んでいきます。