5月30日、皇太子殿下ご臨席のもと、「第26回全国みどりの愛護のつどい」が宮崎市で行われました。
このつどいには全国から、地域の緑化や公園緑地の管理、自然保護に取り組んでいる約1100名が参加。日頃から緑を守り、育てるために熱心に活動している方々が一堂に会し、華やかな式典となりました。
私は式典で「松戸花壇づくりネットワーク(千葉県)」など全国87団体に国土交通大臣表彰として感謝状をお渡し、皇太子殿下とともに記念植樹(私はイロハカエデ)を行いました。
緑は人の心を豊かに育み、生態系を支え、地球温暖化防止や災害防止にも貢献。さらには健全な水循環を維持する源にもなります。緑の大切さを理解し、守り育てる幅広い運動につなげていくために、意義深い集いとなりました。
その後延岡市に行き、「東九州自動車道開通祝賀のつどい」に出席しました。
3月21日の東九州自動車道佐伯・蒲江間の開通式には私も出席しましたが、大分と宮崎がつながったことで大きな効果が既に現われています。「延岡市では開通前から企業立地が進み、新規雇用が587人生まれた」「高千穂では今年のゴールデンウィークの観光客が5割増加。県外からの車も増えた」「九州と四国を結ぶフェリー利用も2割増え、新たな観光ツアーも増えている」「道の駅の売り上げが開通前から3倍になった」「開通の2年前倒しはたいへんありがたい」──開通効果に対する感謝の声が続きました。
「道の駅」が「第7回日本マーケティング大賞」を受賞──。5月26日、全国「道の駅」連絡会会長の本田敏秋・岩手県遠野市長が表彰式から直ちにそのトロフィーを持って、国土交通大臣室に報告に駆けつけてくれました。
日本マーケティング大賞はマーケティングの視点から最も優れたヒット商品を表彰するもの。第1回はユニクロのヒートテック、第2回はサントリーの角ハイボールなど、これまでは民間の商品が受賞してきました。公共の取り組みが受賞したのは今回の「道の駅」が初めてのことです。
「道の駅」は今では全国1059か所まで広がり、年間売り上げは2100億円。私は「地方創生の手段は、右手に観光、左手に道の駅だ」と言っていますが、今回の受賞はその注目の高さの現われです。
本田市長からは、「道の駅で地方の意識を変え、資源を活かしていきたい」「全国の道の駅で取り組みを広げて頑張っていきたい」と意欲的な発言がありました。これからも「道の駅」がますます盛り上がっていくようしっかり支援していきます。
5月20日、都内で開催された国際的な不動産見本市「MIPIM JAPAN」に出席し、挨拶しました。
MIPIMは、都市・地域開発や不動産投資に関連する世界最大のフォーラム。デベロッパーやメーカー、投資家、地方自治体などが一堂に会して、商談や不動産市場の発掘、シティーセールスなどを行うものです。日本での開催は今回が初めて。国内の企業や自治体のほか、世界約30の国と地域から2000人を超える人が参加し、盛大に開催されました。
会場では出展各社が設置したブースを視察しました。東京都市圏の大模型や、渋谷開発、虎ノ門ヒルズ、柏の葉スマートシティー、名古屋市の都市開発プロジェクトの模型などが圧倒的迫力で展示。また、アメリカやオーストラリアのデザイン豊かな都市開発など日本企業が手がけたプロジェクトも紹介されていました。
オープニング式典で私は、「海外から来た人も暮らしやすい生活環境整備を進め、日本の都市を世界の交流の舞台にしていく」「日本ではスマートシティも次々と完成している。日本の都市開発技術やノウハウで、世界の都市をより良いものにしていくことができる」と挨拶しました。
また式典の前には、スリランカのマドゥマバンダーラ国内交通大臣、アメリカの全米リアルター協会のポリクロン会長と、個別に会談もしました。
我が国の都市に世界の投資を呼び込むとともに、我が国の都市開発技術を世界にアピールするため、有意義なイベントとなりました。