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「2050年の日本の国土のグランドデザインを!」――7月4日の記者会見で、「国土のグランドデザイン2050~対流促進型国土の形成~」を発表しました。これは、昨年来、総力を挙げて詰めてきたもので、ついに発表となりました。


2050年の国土を考えるに当たっては、日本の直面する課題を直視しなければなりません。 ①急激な人口減少、少子化(63%の地域で人口が半分以下。約2割の地域でゼロ) ②異次元の高齢化の進展 ③都市間競争の激化などグローバリゼーションの進展 ④首都直下、南海トラフ巨大地震など巨大災害の切迫 ⑤ICTの劇的な進歩など技術革新の進展――などの課題を国民が共有した上で、未来を切り開いていくビジョンを描く、これがグランドデザインの狙いです。


このグランドデザインのキーワードは、「コンパクト+ネットワーク」。これにより、多様性を持った地域が相互に連携し、人・モノ・情報が対流する国土をつくっていきます。対流は温度差があって始まります。各都市、各地域が個性を発揮して、違いがあることから対流が起き、連携が始まります。また、コンパクト+ネットワークを、交通革命(リニア中央新幹線、自動車の自動運転、LCC等)、新情報革命(準天頂衛星による高精度測位社会等)により進化させていきます。


このように、実物空間と知識・情報空間が融合した、いわば3次元的な国土構造の中で、人・モノ・情報が対流して新たな価値を生み出す国土――「対流促進型国土」の形成を目指していきます。


さらに、グランドデザイン実現のための基本戦略として、①「小さな拠点」の形成(5000か所程度) ②高次地方都市連合の構築(60~70か所程度) ③リニア中央新幹線の整備による「スーパー・メガリージョン」の形成 ④ユーラシアダイナミズムと災害に強い国土づくりの観点からの「日本海・太平洋2面活用型国土」――などを掲げています。


これからは、このグランドデザインを実現していく段階。広く国民の方々に未来の国土づくりを考えていただくための「日本未来デザインコンテスト」も実施したいと考えています。安全・安心の国土づくりのみならず、経済・社会の活性化、医療・介護等も含めた「スマートウェルネスシティ」など、財政制約も踏まえて、未来に向けて取り組んでいきます。

プロフィール

太田あきひろ

太田あきひろ(昭宏)
昭和20年10月6日、愛知県生まれ。京都大学大学院修士課程修了、元国会担当政治記者、京大時代は相撲部主将。

93年に衆議院議員当選以来、衆議院予算委・商工委・建設委・議院運営委の各理事、教育改革国民会議オブザーバー等を歴任。前公明党代表、前党全国議員団会議議長、元国土交通大臣、元水循環政策担当大臣。

現在、党常任顧問。

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