素晴らしい晴天となった28日、「八ッ場ダム完成感謝の集い」がダムサイトで行われました。約70年の歳月をかけて苦難のなかで完成した八ッ場ダム。コロナ禍のために、完成から2年遅れの式典となりました。斉藤鉄夫国土交通大臣、福重隆浩衆議院議員等の多くの国会議員、県市町村の議員、山本一太群馬県知事など多くの首長さん、大変苦労した地元住民の代表、建設に従事した国交省の歴代河川関係者らが参加。2013年、八ッ場ダムの建設を再開・推進した国交大臣の私としては、仲間ともいうべき人たちと感慨深い「語り合い」の場ともなりました。
挨拶に立った人の発言は共通しており、「利根川水系の治水・利水を担い、首都圏を洪水から守ることができる」「連日、多くの観光客が訪れており、観光名所としても地域発展を狙うダムとして愛されることを願っている」「2019年の東日本豪雨で、台風襲来の2週間前にダムが出来上がった。なんと1億4500万トンの豪雨の半分以上、7500 万トンを八ッ場ダムで受け止め、大水害から首都圏を守った。劇的なことだった」など、思いのこもったものでした。放水式、テープカットを行い完成を祝いました。
22日、石川県で公明党政経懇話会が盛大に行われました。これには上田勇参院選予定候補をはじめとする公明党国会議員、岡田直樹参院議員など自民党国会議員、馳浩知事、県会・ 市会・町村会議員、各市町村長、経済界、各種団体代表らが多数参加。久しぶりの盛大な会となり、参院選勝利へ力強いスタートができました。私は講演を行いました。とくに上田勇さんは、内外の激動のなか、「必ずこの国難ともいうべき状況を脱するために全力で戦う」と熱く決意を披瀝。私は、上田勇さんと共に戦ってきた状況、外交にも経済にも圧倒的に強い、苦労もしていることを報告。「ロシアのウクライナ侵略は世界の枠組みを大きく変える暴挙だ。また日本の『長期にわたる緩やかなデフレ』は何としても脱却しなくてはならない。今こそ力ある政治家が大事だ。安全・安心の勢いのある国をつくるために今こそ立ち上がらなければならない」と、公明党、自公連立政権への力強い支援を訴えました。
足かけ9年、タイムラインがつないだ防災・減災の環――。5月10日、タイムライン防災・全国ネットワーク国民会議の設立総会が都内で行われました。河田恵昭関西大学特別任命教授、松尾一郎東大大学院客員教授等が主導し、北海道滝川市から九州の人吉市まで全国の34市区町村が参画する画期的な国民会議の設立です。この日、杉本達治福井県知事、近藤やよい足立区長、坂本健板橋区長などの全国の首長さん、そして政府の関係機関も出席、西田健三重県紀宝町長が議長に選出され、アドバイザー、技術顧問も決定。私が特別顧問となりました。頻発・激甚化する風水害、懸念される大地震等に対処するため、この国民会議の果たす役割は大きいと思います。
「タイムライン」は2013年、私が国交大臣の時に決定。台風などの襲来に対し、5日前にはどうする、3日前、24時間前、6時間前・・・・・・。時間軸で国、地方自治体、鉄道等の交通、学校、福祉施設、企業や町会等が連携、それぞれの動きを事前に練り上げていくもの。2012年、アメリカのハリケーン・サンデイでニューヨークが対応しようとしたものを、知恵を出して日本型に作り上げたものです。国交省、松尾先生などがこの9年、全国の河川で具体化してきました。私は「これまでの努力の上に、さらに拡大・充実が図られる。ハザードマップ、タイムライン、マイタイムラインをより広く、より実効性のあるものにしたい。この国民会議がその推進力になる」と期待し呼びかけました。
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