iPS細胞ができた!.jpg
「人の皮膚細胞から、様々な細胞になれるiPS細胞ができた!」というニュースが昨年11月世界を駆け巡った。倫理的にも問題なく拒否反応も無い。再生医療に画期的な変化が予想され、心筋梗塞、糖尿病、筋ジストロフィー、大ヤケド・・・。病を持つ人にとっては夢のような細胞だと言われている。iPS細胞ができた時の様子を語るページは喜びで文字が踊っているようだ。


発表するまでの険しい道のりと、今後の可能性と課題にも言及するが、「私の研究は人の役に立っていないんじゃないかという思いが常にあり、医療の現場に役立てる研究であることが嬉しい!」と何度も繰り返す山中教授。
エアポートの売店にサイエンス雑誌があるというアメリカに比べ科学への関心が低いと言われる日本。国際間の熾烈な競争のなかで、文科省も力を入れているが、米の研究体制を「政治家の方に見てほしい」と山中教授は言っている。


最強ウイルス.jpg「起きるかどうかではない。いつ起こるかだ」――感染症対策の専門家はそういう。「鳥インフルエンザウイルスH5N1」。すでにヒトの世界に入り込み始めて、2003年以降、世界14カ国で380人が感染し、240人が死亡。致死率はなんと60%だ。2006年4月24日、インドネシアのスマトラ島北部のクブシンブラン村で女性の死から恐るべき事件が起きる。走り回るWTOや医師、対策班。まさに時間との戦い、どう封じ込めるかの緊迫した闘いだ。もうそうしたことが始まっている。

(1)抗ウイルス薬(タミフル)の大量投与
(2)国民のワクチン接種(パンデミックワクチン、プレパンデミックワクチン)
(3)学校の閉鎖
(4)感染者の社会的な隔離や強制的な旅行制限――など、大事なのはまず(2)。

医療機関から金融機関に至るまでの緊急対応。そして大量であるがゆえの治療、命の優先順位。プレパンデミックワクチンの備蓄。米国で行われている大規模な実践的演習。
日本の戦略を早く進めなければならない。


ドイツの地方都市はなぜ元気なのか.jpg地方が疲弊しているから、どう活性化するのか、という知恵を得る本ではない。高松さんはドイツのバイエルン州、フランケン地方の10万人都市、エアランゲンに住むジャーナリストだ。都市に統一感がある。10万人都市は田舎ではなく賑わいがある。景観はきわめて高い優先順位をもつ。文化の充実は目を見張る。静寂はきわめて重視される価値観である。環境立国・ドイツというが、それは結局、生活の質や歴史・文化を重視するという志向性が全てにあるからだ。

自然発生というより、都市は人工空間。中央には広場がある。人はその都市の生存・生活空間のなかでどう質の高い生活を築いていくか。
「何でも揃う小さな大都市」ということ自体、これらのことと密接な関係性がある。人材も揃っている。職住近接でもある。公共財は利便性・経済効果という切り口ではなく、自らの住む生活圏の生活の質ということから考えるということだ。
森も静寂と憩いをもたらすものだからこそ重視される。

グローバリゼーションと喧騒のなか、日本人の生活の拠点をどう獲得するのか。考えること大である。それにしても日本社会に大きな影響をもつメディアやテレビはドイツではどうなっているのだろうか。


先賢諸聖のことば.jpg江戸や明治の先賢、先哲が書き残した墨蹟、揮毫が紹介されている。直筆の格言、名言から先賢たちの思いや心境、息づかいが伝わってくる。なによりも墨蹟そのものを見ることができる。
私の地元・北区ゆかりの北村西望の書は、昔から大好きだが、同じく地元ゆかりの渋沢栄一のキリリとした書からは人格・思想が感じられ、素晴らしい。川合玉堂の「信為万事」何事につけ「信(誠実さ)」が最も大事であるとの書は、まさにその通りの筆致で感動した。

著者は「開運! なんでも鑑定団」に登場してハンカチを手に鑑定するあの田中大さんだ。

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プロフィール

太田あきひろ

太田あきひろ(昭宏)
昭和20年10月6日、愛知県生まれ。京都大学大学院修士課程修了、元国会担当政治記者、京大時代は相撲部主将。

93年に衆議院議員当選以来、衆議院予算委・商工委・建設委・議院運営委の各理事、教育改革国民会議オブザーバー等を歴任、公明党前代表。前国土交通大臣、前水循環担当大臣。

現在、衆議院議員、党全国議員団会議議長、東京第12総支部長、首都直下地震対策本部総合本部長、現代中国研究会顧問など。

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