修身論.jpg「修身」だけでなく「愛国心」「自由・平等」「家族」「ゆとり教育といじめ」「人間は生産を通じてしか附合えない。消費は人を孤独に陥れる(福田恒存)」「ケータイ」「"魂"をつくる教育」「平凡に胸を張る勇気」「勝間和代でも香山リカでもない生き方」・・・。

小林さんのゴーマニズム宣言は、わが国に常につきまとう哲学不在、思考停止、それゆえにイデオロギー(主義)に振り回され浮遊する人間と社会を根源的に突いている。

「ごーまんかましてよかですか?」と言われれば「勿論」だ。



低炭素経済への道.jpg地球温暖化が進んでいる。IPCCの科学的知見を受けて、産業革命以来の平均気温上昇を2℃以下に押える必要がある。

経済に悪く作用するとか、日本は雑巾を絞り切った状態だという動きがあるが、産業構造を転換し、環境産業政策への転換、グリーン産業政策を今こそ遂行せよ、日本経済の生きる道がそこにある――そう主張する。

政治についての論及は、図式的なスローガンやイデオロギーが出てくるが、低炭素経済へ具体的に迫力をもって迫ることが日本には大切だ。


愚直に勝る天才なし!.jpgバリバリの現役、世界一の町工場・清田製作所の清田茂男さんは、地元北区に拠点を置く。世界でも、大企業でもできない半導体を検査する超精密・最先端のコンタクトプローブをつくりあげた。

この四探針プローブだけでなく、集中して考え続け、万般にわたってセンサーをはりめぐらせ、身近なものまでもヒントとして、しかも実際に完成させてしまう――「すごい」の一語だ。

この本には、清田さんの「生きざま」と「哲学」が描かれている。そして「悲観主義は感情のものであり、楽観主義は意思のものである」(アラン)の強靭な意思が全くブレなく貫かれている。

「中小企業の底力」と人はいうが、私は「日本人の底力」「人間の底力」に感服する。


ええもんひとつ とびきり屋見立て帖.jpg時は幕末の京都。攘夷だの勤王だの倒幕だのと騒がしい。

龍馬が出てくるし、芹沢鴨が出てくるし、桂小五郎が出てくる。

真之介とゆずの若夫婦が三条木屋町に開いた道具屋の「とびきり屋」を舞台にして、「見立て」「目利き」と「度胸」のあたたかい世界を描く。心やさしくなる作品。


二酸化炭素温暖化説の崩壊.jpg広瀬さんは相当怒っている。「地球は温暖化しており、犯人はCO2だ」ということに、真正面から異を唱えている。目をさませ、といっている。

もう20数年前になる。広瀬さんの衝撃的な本を何冊も読み、誌上対談もしたことがある。広瀬さんはエネルギーの問題をずっと、研究し続け、今日に至っている。

前半は、科学的データを駆使して、二酸化炭素温暖化論を批判する。都合のよいようにするデータの取り方、短兵急な時間軸で気温というものの上下をうんぬんすべきでないこと。

偏西風やエルニーニョとラニーニャの影響、現われている寒冷化と温暖化の分析、氷河・山火事・ハリケーン・台風の分析、ヒートアイランド問題、原発の温排水問題、太陽活動と黒点の増減、水蒸気などの多要因を冷静に分析せよ、といっている。

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プロフィール

太田あきひろ

太田あきひろ(昭宏)
昭和20年10月6日、愛知県生まれ。京都大学大学院修士課程修了、元国会担当政治記者、京大時代は相撲部主将。

93年に衆議院議員当選以来、衆議院予算委・商工委・建設委・議院運営委の各理事、教育改革国民会議オブザーバー等を歴任。前公明党代表、前党全国議員団会議議長、元国土交通大臣、元水循環政策担当大臣。

現在、党常任顧問。

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