ミャンマー③.JPGミャンマーが注目されています。民主化、経済発展を志向するミャンマーの意欲に呼応して、世界が支援を競い合う状況ですが、親日のミャンマーは日本の支援に対して高い期待をもっています。今後、高成長が見込まれるミャンマーには、経済界の関心も極めて高く、日本としてその期待をしっかりと受け止める必要があります。

2月27日、ミャンマーからチョウ・ルイン建設大臣を国土交通省に迎え、道路分野における日・ミャンマー間の協力の緊密化のための覚書を交しました。それに先立ち、大臣と友好的な懇談もできました。私と同世代、しかも土木工学科卒ということもあり、話がはずみました。

「アジアは内需」-そう捉える大きな肺活量をもって、グローバリゼーションに挑もうと、私は言い続けてきましたが、具体的に踏み出す時です。頑張ります。




最強寒波が北日本を襲い、記録的な大雪となっています。先日、青森県の酸ヶ湯で5m15cmの史上最高の積雪となり、しかも強風が吹く状況です。

先週、雪害対策を要請された北海道の石狩市長からも「今年の雪は融けない。さらに上に積もってくる」「ゲリラ豪雨といわれるが、局地的に集中するゲリラ豪雪となっている。雪の降り方が変わってきた」と、現場の状況の話がありました。また全国雪対策連絡協議会(会長 青森市長)からも「今冬の記録的な豪雪に伴う雪対策」の強い要請がありました。豪雪は、高齢社会のなかで、基幹道路だけでなく、雪下ろしや自宅前の雪かき、通学路の確保、交差点の雪処理など、生活の安全・安心を脅かし、多大な行政コストもかかります。今年はとくに深刻です。

ただちに豪雪対策の予算を追加し、何としても安全と安心を確保すべく、対応していますが、さらに北日本の豪雪対策に力を入れなければなりません。しっかり取り組みます。


7日午前、国土交通省として南海トラフ巨大地震(マグニチュード9)を想定した広域防災訓練を行いました。こうした広域訓練は初めてのもので、対策本部長には私がなり、関東から四国に至る国交省の地方整備局、運輸局、そして静岡、愛知、三重などの6県、さらに自衛隊、警察、消防、海上保安庁のご協力・参加をいただく大規模なものです。大きな被害が想定される中部などではヘリや船舶をも加えた訓練です。

何よりも人命救助優先、被災状況の掌握、報告、連携。「災害は現場」「災害対策は実務」であり、各地方整備局の「現場優先の全権指揮」が重要です。またそれゆえに日頃の訓練・備えが大切です。テレビ会議で続々と現場の映像を確認しながら報告、指示を行いました。知見を集積して大地震に備える決意です。


昨年12月2日の笹子トンネルの天井板落下事故をはじめ、このところ道路や鉄道のトンネル等の天井、壁、非構造部材が落下する事故が相次いでいます。多くの方々が不安に感じていると思います。

高度成長時代に建設されてから30~50年が経過し、構造物の老朽化が急速に進んできます。安全性に対する不安を取り除くため、今こそ、念には念を入れるかたちで安全対策を徹底し、調査・点検、修繕をしっかりと行っていかなければなりません。

1月30日、東京大学の家田仁教授が来られ、「社会資本メンテナンス小委員会緊急提言」をいただきました。家田教授は、「しぶとい都市」をつくるために、今こそ、「メンテナンス政策元年」にしなければならないと強調され、メンテナンスの行い方をはじめとする貴重な提言をしてくださいました。

私はすでに立ち上げた「社会資本の老朽化対策検討会議」で、この実行について、目に見える形で動きを加速したいと決意しています。

しっかり頑張ります。

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プロフィール

太田あきひろ

太田あきひろ(昭宏)
昭和20年10月6日、愛知県生まれ。京都大学大学院修士課程修了、元国会担当政治記者、京大時代は相撲部主将。

93年に衆議院議員当選以来、衆議院予算委・商工委・建設委・議院運営委の各理事、教育改革国民会議オブザーバー等を歴任。前公明党代表、前党全国議員団会議議長、元国土交通大臣、元水循環政策担当大臣。

現在、党常任顧問。

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