利根川水系の水害対策に大きな力――。8月28日、群馬県長野原町で建設中の八ッ場ダムを視察、来年度完成に向けて約8割まで進んでいる工事状況を目のあたりにしました。これには、岡本三成衆院議員、福重隆浩県議ら群馬県本部の議員らが参加しました。また、各都県市の関係者の視察や、多くの観光客が訪れている状況も印象的でした。
現地の資料館で全体像の説明を受けた後、ダムサイト左岸下流、ダムサイト右岸天端に行き、技術工法や工事の進行状況を確認しました。大規模な工事ですが、新技術を工夫して行っていること、安全に努めていること、経費節減に注力していること等々、張りつめた空気を感じました。近年の雨の降り方は異常であり、集中化、激甚化、局地化しています。利根川水系の水害対策では、流入する吾妻川に初めてダムができる(野球でいうと外野のセンターがいなかった)という八ッ場ダムの役割が大きいことを改めて実感しました。
私も国交大臣の時に、八ッ場ダムを視察・調査したり、群馬県知事、長野原町長や住民の方々からの要望を幾度となく受け、丁寧に工事を進めて行きました。利根川水系の水害対策の大きな力となります。
21日、公明党東京都本部(高木陽介代表)の夏季議員研修会に出席、挨拶をしました。これには東京都本部の全議員が参加、八丈島・三宅島・伊豆大島等からも議員が元気に駆け付けました。
研修会では山口代表の挨拶とともに、「議員からの活動報告」「『フレイル予防を通した健康長寿のまちづくり』『中核病院と在宅との連携』の講演」などがあり、充実したものとなりました。
私は「先日の全国知事会での主要テーマとなったのは『防災・減災』と『人生100年時代の健康』の2つ。これが地域住民にとって最重要となっている」「防災・減災については、ハザードマップとタイムラインの具体的整備・点検。とくに知識を行動に結びつけるマイタイムラインをつくることだ」「人生100年時代。"現役が支える高齢者""感染症等に対処する医療"という概念自体が変更を迫られている。"健康で地域等で活動・貢献する高齢者""生活習慣病、慢性疾患への対応"が重要」と指摘。
「各課題に市町村、現場で具体的に対応することが大切だ。それを政策化し、実現するのが議員の役割りだ」等と述べました。「政治は結果。仕事ができるかどうかが議員」と共戦を誓い合いました。
15日、東京・池袋で行われた公明党の8・15終戦記念日街頭演説会に出席、演説を行いました。これには、山口那津男代表、高木陽介東京都本部代表、竹谷とし子参議院議員、長橋けい一都議会議員が出席しました。
昭和20年8月15日から73年――。平成最後の終戦記念日となりました。私は演説で、「100回記念の高校野球が行われている。昭和20年8月15日の翌日、戦争で中断していた高校野球をやろうと志した人がいた。多くの抵抗があるなかで1年後の8月15日、ついに復活。青空に白いユニフォームが花の咲くように開会式が行われた。政治・経済だけでなく、スポーツ・文化・芸術が自在に各人の意思が貫かれるように咲くこと。それが平和につながる」「世界は今、大きな構造変化にさらされている。1つは難民・移民の問題。もう1つは先進国に顕著となっている格差の広がりだ。英国のEU離脱も、右派の台頭も、トランプ米大統領誕生もそうした構造変化の文脈にある」「ファシズムに対して、H・アーレントは『民主主義の基礎は人間の多様性を認めることだ』といい、『ゲッベルスと私』の評者トーレ・ハンゼンは『マイノリティに対する寛容さが欠如すると、犠牲を生み、暴力・戦争が生ずる』といっている。醜い社会にしてはならない」「格差を是正する不断の努力が大切だ。平和学者ヨハン・ガルトゥングは構造的暴力問題を指摘した。戦争の原因となる貧困、飢餓、経済的格差の打開に取り組むことが重要だ」などと述べました。
また、災害が多い状況になりましたが、「命を守る公明党」「平和の党・公明党」として、よりいっそう動いていくことを誓いました。