挑戦する経営.jpgイー・アクセスの会長、イー・モバイルの会長兼CEOである千本さん。いやそれだけでなく、83年に第2電電(DDI、現KDDI)を創業、最初の民間の通信事業者の設立をしたのも千本さんだ。次々と通信革命を自ら、一人で切り拓いてきた千本さんは、モバイルブロードバンドという時代の要請にいちはやく着手し、挑戦している。
この書はベンチャーかくあるべしという評論ではない。波乱万丈、千本さんが自ら荒波に向かって突き進んでいく"わが闘争"ともいうべき挑戦者の軌跡だ。

「ベンチャーは金儲けではない。真のベンチャーとは国家と国民が必要とすることを自らリスクを取って行うことだ」と語るその姿勢と行動のなかに、人生の芯ともいうべき鍛え抜かれた哲学が生まれている。挑戦のなかに、常に「一人立つ精神」「前にひたすら進むたくましい精神力」と、その姿に共鳴する「人こそ財産・人に恵まれる人生」という人間("人の生命"の姿勢と"人と人との間"の人間学)の哲学がみなぎっている。


人を惹きつける「ことば戦略」.jpgことばのスイッチを切り替えろ!と東さんはいい、コード・スイッチングという視点を提示する。
情報と情緒の間のコード・スイッチング。理屈と感情、頭と心の間のスイッチ。静と動、自分中心と聞き手中心、ソトとウチの間のスイッチ。
オバマ大統領、小泉元首相から田原総一朗、みのもんた、さんま、黒柳徹子さんたちの具体例から説明している。

 
それにしても日常から非日常へのスイッチ――「そうだ京都、行こう」のキャンペーンはすごい。「あの秀吉が、自慢したくてしたくてたまらなかった七千本の桜の子孫たちです」「『真夏です』と言っているのは温度計だけでした」「六百年前、桜を全部、切りました。春より秋を選んだお寺です」――。


本質を見抜く力.jpg二人の対談、そして、農業では「日本の食と農」(NTT出版)の神門善久氏が加わる。
「答えを求めず、『ものの見方』を身につけよ」「日本の教育は『見る目』を養おうとしない。先に正しいやり方があり、正しい文字があり、正しい発音があると思っている。これでは話が逆だ」「概念で世界を作り上げるのは楽だ。頭が固い。要するに抽象的で現実を単調に見ているだけ」「モノから考える考え方が大切。具体的なモノ、データに則って考えれば本質が見えてくる」

人類史はエネルギー争奪史――木材がエネルギーであった昔と今の石油。
温暖化対策に金をかけるな。温暖化がもたらす最大の問題――雪がなくなる、水の問題。少子化万歳。浮上するアメリカ問題、中国問題と現代文明。
平場の優良農地がなぜ耕作放棄されるのか。「困窮ではなく、贅沢ゆえの耕作放棄だ。日本の米作は完全自由化でも強い(神門氏)」など、概念のベールをはいで、モノから、データから、現実、現場から見る「見方」を語っている。


東京タワーがピンクに染まった日.jpg10月は「乳がん月間」、10月1日は乳がん検診の日(ピンクリボンデー)。それが表題、そして副題に「今を生きる」とある。2~3時間の睡眠時間で走り回ったアイドル時代。学業、結婚、仕事、ボランティア、家庭――その間の「アグネス論争」。そして、唾液腺腫瘍、乳がん。想像を絶する不安と家族愛、そして人民大会堂のコンサート。

仕事と家庭とボランティア(社会貢献)の三本柱の生活を生き抜くアグネス・チャンさんとは、ここ3年ぐらい何度もお会いした。日中友好で、そして児童ポルノ問題で。ピュアで、自然で、現実からけっして目をそらさないで、一生懸命に、世界を舞台に強く生きている。「感謝」「有難う」「人の生命を大事に」「心の孤独な人に、病んでいる人に、優しさの輪を広げる」「命の輝きを求めて」ひたむきに生き抜こうとしているアグネス・チャンさんが生きる意味を語ってくれている。

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プロフィール

太田あきひろ

太田あきひろ(昭宏)
昭和20年10月6日、愛知県生まれ。京都大学大学院修士課程修了、元国会担当政治記者、京大時代は相撲部主将。

93年に衆議院議員当選以来、衆議院予算委・商工委・建設委・議院運営委の各理事、教育改革国民会議オブザーバー等を歴任、公明党前代表。前国土交通大臣、前水循環担当大臣。

現在、衆議院議員、党全国議員団会議議長、東京第12総支部長、首都直下地震対策本部総合本部長、現代中国研究会顧問など。

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