20110705-book.png 「自然エネルギーと共同体自治に向けて」という副題。市場や国家などシステム過剰依存による共同体空洞化が、孤独死・乳幼児虐待放置など、あらゆる場面 で噴出しており、共同体自治へ向かうことが大切だ。それはエネルギーも同じで、電力会社も電源種も自家発電も選べる国に脱皮せよ(先進国標準だ)。エネル ギーや物に頼らなくても幸せに溢れた社会がある――そう宮台さんはいう。飯田市や上関原発に隣接する祝島でのエネルギーや共同体自治の動きを、二人はさま ざま紹介する。
  飯田さんは、いわゆる「原子力ムラ」の独占的状況を説明し、自然エネルギーを軸とした社会づくりは、そうした長年の仕組み自体を脱皮しないとできないこと を自らかかわってきた実例を示しつつ指摘する。ライフスタイルだけではなく、より広がりのあるソーシャルスタイルを変える。ソーシャルスタイルも、発電・ 送電・配電問題も、全種全量買取制である固定価格制度、電力自由化・CO2削減・脱原発・共同体エネルギー供給の組合せの実践――そうしたことに論及す る。
  原発反対・原発推進の構図を脱し、情の日本思考を越えるには、相当な広範、重厚な論議と実証の積み重ねが必要だ。

プロフィール

太田あきひろ

太田あきひろ(昭宏)
昭和20年10月6日、愛知県生まれ。京都大学大学院修士課程修了、元国会担当政治記者、京大時代は相撲部主将。

93年に衆議院議員当選以来、衆議院予算委・商工委・建設委・議院運営委の各理事、教育改革国民会議オブザーバー等を歴任。前公明党代表、前党全国議員団会議議長、元国土交通大臣、元水循環政策担当大臣。

現在、党常任顧問。

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