太田あきひろです。

 円高がさらに進行。19日夜には円相場が一時、75円95銭となり、戦後最高値を更新しました。欧米の財政不安、世界経済の先行き不安が強まったことによるものですが、事態は深刻。大企業・中小企業と懇談しても、「円高、電力不足、政治の混迷の3つだけは、とにかく何とかしてほしい」との悲鳴。被災地では、「現場の気持ちが全く政権はわかってない」との怒りの声。「遅い、にぶい、心がない」というあきれ果てた民主党政権への批判。いずれの現場も「ポスト管は誰か」どころではない。大変な状況です。

 

 円高については、いつも思うのは傍観しているかのような政府・日銀の後手・後手。しかし、世界経済はリーマン・ショックからちょうど3年。欧州、米国、日本、中国それぞれが、国際金融危機の後遺症をひきずりながら国際金融危機の第二幕に突入したという巨視的な構造認識に立つことが大切だと思います。各国に共通するのは、政治の混迷、政策の手詰まり、為替切り下げ競争、そして世界同時株安です。

 

市場介入や追加の金融緩和策を早急に進めるべきことは当然ながら、日本のデフレ・財政難・少子化問題、そして大震災を踏まえたうえでの積極的な経済戦略が不可欠です。

 

 スピードも戦略も弱すぎる今の日本、これを打開しなければなりません。頑張ります。

 


下町ロケット.jpg  ロ ケットエンジンの開発に携わっていた佃航平は、打ち上げ失敗の責任をかぶって辞職、父親が創業した町工場を引き継ぐ。その世界最先端のエンジン特許がなけ ればロケットは飛ばない。大企業は焦る。町工場の技術、プライド、意地と夢、生き残りをかけた戦い、大企業などとの攻防が描かれる。つぶしにかかる敵対す る人たちは、あまりに図式的・劇画的ではあるが、佃を支える人が心を一つにして、ついにロケットは打ち上げられる。痛快。


津波と原発.jpg  「東京で、偉い人が、くれぐれも復興プランなどつくらないでほしい」「政治家は1か月位、家族ぐるみでここへ来て住んでみたらいい」――311以 来、何度も被災地を訪れて聞いた言葉だ。現地では今日も人は生活している。佐野さんは「ここへ来て、悲しそうな牛の目を見てみろ。言いたいのはそれだけ だ」という言葉を載せているが、この3月、「牛を置いていけといっても牛は俺の家族だ」と泣いた畜産業の人の言葉は私自身、今も深く残っている。先月訪れ た南相馬市の和牛の悲しそうな、訴えかけるような目も・・・・・・。「原発によってもたらされる物質的要素だけを享受し、原発労働者に思いをいたす想像力 を私たちが忘れてきた・・・・・・。原発のうすら寒い日常の向こうには、私たちの恐るべき知的怠惰が広がっている」と佐野さんは語る。現場の涙と土と汗、 言葉のない絶句の世界。キレイごとどころかキレイごとにもならない東京の政治に、誰も見向きもしなくなった現場。自分が「頑張ります」としか言いようのな い世界、それが現場。「大衆と共に」だ。

 佐 野さんは原発の歴史にふれつつ、「正力松太郎の巨大な掌の上での安穏な暮らし」を問いかけている。プロ野球もテレビも原子力も正力の天才的プロモー ト・・・・・・。戦後とは、繁栄とは・・・・・・。あくまで被災者を思う心の深さがあるかどうか・・・・・・。根本的な問いかけを本書はしている。


美しい日本の心.jpg 王敏さんの「<意>の文化と<情の文化>」「ほんとうは日本に憧れる中国人――『反日感情』の深層分析」など、日中の比較文化研究はきわめて良い。日中とも人々には同文同種の思い込みがある。姿も容貌も似ているうえ、漢字や儒教の教養も互いにあると思い込む。2000年の交流の歴史もあるが、王敏さんは「文化の相違に関する鈍感」「それがズレとなる」とし、「異文化として認め合う基本の欠落を埋めよ」という。

 日本は1年 ぶりで会った時でも、お世話になったことを感謝する言葉を添えるのが挨拶の基本だが、中国の感謝はその時、その場で行うものであり、後日会った時は謝意は 言わない。繰り返しての感謝は水臭い、親しいからこそ再三の感謝は避ける。しかし、お詫びの言葉は繰り返すことが多い。「前事不忘」の意味はそうしたこと だと、指摘する。

 「美 の感性優先の思考」「原理原則のない感性の世界」「無思想、無哲学の国」――そうした真似る日本。「鉄面皮の中国と変節する日本」「西洋化へ雪崩れる、変 わり身のすばやい日本、西洋化を恥とし、敵視した中国」「阿倍仲麻呂に見る望郷・ふるさと(景色・山河)、ふるさとに執着しない中国人(中国人がふるさと で想起するのは人、家族)」「愛国心の差異」――など、丹念に描いている。


備蓄倉庫-thumb-240x180.jpg太田あきひろです。
 東日本大震災の復旧・復興、福島原発問題、そして円高と株安連鎖、電力不足......。緊急課題が山積し、スピードある政治対応が不可欠です。菅民主党政権は「遅い、にぶい、心がない」状況ですが、進めなければ日本も国民生活も沈没します。決まらない政治を決めさせるよう頑張ります。


 首都直下型地震への備えもこの夏の課題。東京の場合は、津波というよりも「建物の倒壊と火災」への備えがより大切です。


 今日9日、隣接する板橋区加賀中を北・板橋両区の区議さんと視察。ここは、深井戸からくみ上げる飲める地下水の施設、医薬品の備蓄など、地域のために防災対策を充実させています。避難場所から備蓄品に至るまで、全ての面で、地域の防災強化に頑張ります。


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プロフィール

太田あきひろ

太田あきひろ(昭宏)
昭和20年10月6日、愛知県生まれ。京都大学大学院修士課程修了、元国会担当政治記者、京大時代は相撲部主将。

93年に衆議院議員当選以来、衆議院予算委・商工委・建設委・議院運営委の各理事、教育改革国民会議オブザーバー等を歴任、公明党前代表。元国土交通大臣、元水循環担当大臣。

現在、衆議院議員、党全国議員団会議議長、東京第12総支部長、首都直下地震対策本部総合本部長、現代中国研究会顧問など。

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