太田あきひろです。

 円高がさらに進行。19日夜には円相場が一時、75円95銭となり、戦後最高値を更新しました。欧米の財政不安、世界経済の先行き不安が強まったことによるものですが、事態は深刻。大企業・中小企業と懇談しても、「円高、電力不足、政治の混迷の3つだけは、とにかく何とかしてほしい」との悲鳴。被災地では、「現場の気持ちが全く政権はわかってない」との怒りの声。「遅い、にぶい、心がない」というあきれ果てた民主党政権への批判。いずれの現場も「ポスト管は誰か」どころではない。大変な状況です。

 

 円高については、いつも思うのは傍観しているかのような政府・日銀の後手・後手。しかし、世界経済はリーマン・ショックからちょうど3年。欧州、米国、日本、中国それぞれが、国際金融危機の後遺症をひきずりながら国際金融危機の第二幕に突入したという巨視的な構造認識に立つことが大切だと思います。各国に共通するのは、政治の混迷、政策の手詰まり、為替切り下げ競争、そして世界同時株安です。

 

市場介入や追加の金融緩和策を早急に進めるべきことは当然ながら、日本のデフレ・財政難・少子化問題、そして大震災を踏まえたうえでの積極的な経済戦略が不可欠です。

 

 スピードも戦略も弱すぎる今の日本、これを打開しなければなりません。頑張ります。

 

プロフィール

太田あきひろ

太田あきひろ(昭宏)
昭和20年10月6日、愛知県生まれ。京都大学大学院修士課程修了、元国会担当政治記者、京大時代は相撲部主将。

93年に衆議院議員当選以来、衆議院予算委・商工委・建設委・議院運営委の各理事、教育改革国民会議オブザーバー等を歴任。前公明党代表、前党全国議員団会議議長、元国土交通大臣、元水循環政策担当大臣。

現在、党常任顧問。

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