8つの短篇。人と人の出会いとそこに沈潜する誠実な心。人は淡い交りのようであっても、それを大事に温めて生きていく。静寂、寡黙、五十鈴川の流れ、人の交り。原爆の後遺症を背負い、独身を通す岸部の死。五十鈴川の鴨の家族に「いいなあ」としみじみつぶやいた岸部。
日常の淡い生活のなかでの、押えがちな情愛が8篇からしっかり伝わってくる。人生、「心こそ大切なれ」。
日常の淡い生活のなかでの、押えがちな情愛が8篇からしっかり伝わってくる。人生、「心こそ大切なれ」。
太田あきひろ(昭宏)
昭和20年10月6日、愛知県生まれ。京都大学大学院修士課程修了、元国会担当政治記者、京大時代は相撲部主将。
93年に衆議院議員当選以来、衆議院予算委・商工委・建設委・議院運営委の各理事、教育改革国民会議オブザーバー等を歴任。前公明党代表、前党全国議員団会議議長、元国土交通大臣、元水循環政策担当大臣。
現在、党常任顧問。