場所は東京北区の王子。その王子稲荷のふもとの商店街に、ホストあがりのイケメン毒舌陰陽師・安倍祥明がよろず相談ごとを受ける占いの店「陰陽屋」を開く。そこに、ひょんなことから妖狐(化けキツネ)で飛鳥高校に通う沢崎瞬太がアルバイトで入ることになる。この妙なとりあわせのコンビが、「いいかげん」というか「おせっかい」というか、「絶妙な人心掌握」というか、結果として悩みを次々と解決に導いていく。ほのぼの感が残るこの人気シリーズは、「陰陽屋へようこそ」で始まり、本書で第5巻目。主人公の沢崎瞬太も中学生から高校生。やっと2年生になる。
私の地元・王子が舞台、しかも10月からは連続ドラマ(錦戸亮主演)が決まっている。不思議なこの物語が、どういう映像になるのか、それも興味深い。