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有田の薪炭屋大店・山城屋の健太郎は、公儀隠密から伊万里で塩硝(爆薬)が密造され、江戸に運ばれようとしていることを聞く。江戸や伊万里、五箇山などを舞台として、伊万里屋、山城屋、野沢屋などの商人や隠密、渡世人などが入り乱れての戦いあり、拷問ありと、めまぐるしい展開となる。


帯に「極限を乗り越えた男の真の強さ」とある。山城屋健太郎もあるが、野沢屋松右衛門や杢兵衛、隠密頭吉岡勘兵衛などが印象に残る。死を覚悟した男の腹の決め方だ。


時は寛政八年(1796年)の1月、2月。何よりも江戸日本橋を中心とした街の風情、生活の様子が生きいきと描かれていることに惹かれた。

プロフィール

太田あきひろ

太田あきひろ(昭宏)
昭和20年10月6日、愛知県生まれ。京都大学大学院修士課程修了、元国会担当政治記者、京大時代は相撲部主将。

93年に衆議院議員当選以来、衆議院予算委・商工委・建設委・議院運営委の各理事、教育改革国民会議オブザーバー等を歴任。前公明党代表、前党全国議員団会議議長、元国土交通大臣、元水循環政策担当大臣。

現在、党常任顧問。

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