1月3日から4日まで、ベトナムのハノイに行き、ノイバイ国際空港第2ターミナル、ニャッタン橋、空港と市内を結ぶアクセス道路の完成式典に出席しました。また、フン国会議長、ハイ副首相、ズン建設大臣、タン交通運輸大臣との間で、日本とベトナムのインフラ技術協力について会談しました。
4日に相次いで完成式典が行われた3つのプロジェクトは、首都ハノイの表玄関となる国際空港と、都心に至る高速道路を一体的に整備する国家的プロジェクト。式典はベトナムの政府や党、そして工事関係者や住民が多数出席して、国家行事として盛大に開催。ベトナムは新しいステージへ離陸するとの喜びがあふれていました。いずれも日本が資金・技術面で支援し、日本企業が参画して、死亡者ゼロ、工期も前倒しで完成させました。まさに両国の友好・技術協力の象徴で、ベトナムの発展に大きく寄与するとともに、日本の技術を世界に示すものです。
ノイバイ空港のターミナルは、空港の能力を約3倍に拡充し、年間1000万人以上の利用者にも対応。空港から市内へのアクセス道路は、全長21kmの真っすぐ広い高速道路で、所要時間を大幅に短縮。そしてニャッタン橋は、東南アジア最長の全長1500mの連続斜張橋。「日本・ベトナム友好橋」とも呼ばれ、片側3車線で路肩も広く、日本でもあまり例のない壮大なものです。私は一昨年9月にベトナムを訪れた際、建設途中の現場を視察しましたが、今回見事に美しく完成。日本の技術力の高さが示されました。
式典でベトナム側の出席者からは、完成の喜びと、日本の技術力の高さに対する称賛、技術協力に対する感謝と今後への期待の言葉が、繰り返し述べられました。
また、政府要人との会談でも多くの成果がありました。フン国会議長やハイ副首相との会談では、インフラ分野を含むさらなる協力に向けて幅広く意見交換。3日のズン大臣との会談では、北ハノイ地区のエコシティ構想による都市開発や、建設産業の交流による人材育成について、協力を一層進めていくことを協議し、覚書を締結しました。
今回の訪問で、ハイ副首相とズン大臣とは2度目、タン大臣とは5度目の会談となりました。外交は人間関係、信頼関係の積み重ねが力になります。日本とベトナムのさらなる戦略的パートナーシップの推進、協力関係の構築に向けて、新しいステージのスタートとなる意義深い訪問となりました。