
人間形成障害とは「親・家庭・社会などの文化的環境(生育環境)の歪みに由来する心身の適応能力の成熟障害(年齢相応にたくましく成長していない)」と定義される。「脳を進化させた人間の種としての特性」や「経済成長に由来する構造的な育児環境の崩壊」などの要素が複雑に関わっているが、日本の育児環境の劣化がめだつ。「子どものままで大人になれない」という問題に対処するには、習慣の修正と年齢相応のたくましさの充実が目標となる。
「人間形成障害とは何か」「なぜ人間形成障害になるのか」「普遍化する人間形成障害」「わが家でできる人間形成障害の予防法」「治療法」「大人は何をするべきか」等々、わかりやすく、実践的に示してくれている。