下流老人.jpg「一億総老後崩壊の衝撃」と副題にある。今後さらに下流老人(生活保護基準相当で暮らす高齢者、およびその恐れがある高齢者)が大量に生まれ、日本社会に衝撃を与えるが、現在の若者の多くは下流老人と化す。

貧困の問題というと「絶対的貧困」とか「最貧困女子」などが取り上げられるが、「下流老人の問題は、絶対的貧困も含むが、相対的貧困が主体であるため、貧困が見えにくい。相対的貧困は、共同体の大多数と比べて著しく生活水準が低く、必要なものが足りないということだ」といい、この問題を安易に捉えてはならないと指摘する。

下流老人は3つのない――収入が著しく少「ない」、十分な財蓄が「ない」、頼れる人間がい「ない」(社会的孤立)――が特徴だが、「あらゆるセーフティネットを失った状態」と言う。ごく普通のサラリーマンであった人が65歳の時点で「資産(貯金+退職金)」「年金」で暮らそうと思っても、80歳を過ぎるとその資産が底をつく。途中、「病気」になった時(誰しもだが)、その結果は明らかだ。2025年問題というが、団塊の世代が80歳を超えた2030年問題への備えをどうするか。本書は、個人も国も今何をすべきかを、かなりストレートに具体的に踏み込む。


20151114淡路島.jpg

11月13、14日の両日、兵庫県に行き、公明党の講演会や淡路島―明石の就航・港湾施設の整備、観光振興の取り組み等の視察を行いました。井戸敏三兵庫県知事、久元喜造神戸市長、門康彦淡路市長、竹内通弘洲本市長等と懇談・要請を受けました。

13日、神戸市で行われた「赤羽かずよし衆院議員を励ます会」では、来年の参議院兵庫選挙区の予定候補者・伊藤たかえさんも決意を表明。私は「今は、日本の未来への確たるスタートを切る時。一億総活躍は、1人1人が輝く社会をつくること。外国人観光客も急増している。人流・物流の変化を直視して全力投球する」など、講演を行いました。

14日は、淡路島や明石で市長と行政関係者、地元の公明党議員等と打ち合わせ・懇談をしました。

20151113赤羽パーティ トリミング.jpg   20151114淡路島橋.jpg


いとう達也 福島.jpg

現在、福島県議選(15日投票)が行われています。12日、特に大激戦の福島市(定数8)に駆けつけ、公明党・いとう達也候補の街頭演説等を行いました。

東日本大震災から来年の3月11日で5年目を迎える福島。「福島の復興を現場から考え行動する議員が大切です」と訴えました。

行動する。結果を出す。仕事をするのが議員です。頑張ります。


インバウンドの衝撃.jpg外国人観光客が急増している。うれしいことだ。「2000万人になったら日本の景色が変わる」と私は言ってきたが、それはもう目前だ。一昨年、前年の837万人からついに1000万人を突破。さらに昨年は1341万人と飛躍した。そして今年は、1900万人を超える勢いとなっている。観光庁を管轄した私としては在任中に、じつに1000万人増ということになる。

2020年に2000万人達成を目標にしてきたが、今やるべきは「3000万人時代に備える」ことだ。本書では、その動向を把握し、ホテル不足、CIQや多言語対応、無線LANの整備、ムスリム対応、MICEやIRなどにもふれている。急速に動いている時の出版だけに、どの時点のデータかは苦労された点だと思う。観光は日本経済にも、地方創生にも劇的な好影響を与える。影響は多方面にわたる。本書に示された課題と展望をしっかり踏まえて進みたい。


下町ロケット2.jpg「下町ロケット」の続編。佃製作所が、心臓弁膜症などで苦しむ多くの患者たちの命を救う人工弁開発、「ガウディ計画」に挑戦する。立ちはだかる欲と野心にとりつかれた傲慢な男たち。小さき者を踏みつぶそうとする正気を失った者たち。

開発をめざすのは、人工心臓と人工弁の2つ。焦点は人工弁となるが、血栓を取り除く難題に、佃製作所のロケットエンジン内の異物を粉砕するシュレッダー技術の応用に気付く。佃航平の「スマートにやろうと思うなよ。泥臭くやれ。頭のいい奴ってのは、手を汚さず、綺麗にやろうとしすぎるキライがあるが、それじゃ、ダメだ」という声が響く。帝国重工の石坂一派、サヤマ製作所の椎名社長ら、日本クラインの久坂製造部長ら、アジア医科大の貴船外科部長らの邪智・策謀に、佃製作所、北陸医科大学の一村教授、福井市の零細企業サクラダ等が挑む。

プロフィール

太田あきひろ

太田あきひろ(昭宏)
昭和20年10月6日、愛知県生まれ。京都大学大学院修士課程修了、元国会担当政治記者、京大時代は相撲部主将。

93年に衆議院議員当選以来、衆議院予算委・商工委・建設委・議院運営委の各理事、教育改革国民会議オブザーバー等を歴任。前公明党代表、前党全国議員団会議議長、元国土交通大臣、元水循環政策担当大臣。

現在、党常任顧問。

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