東京會舘 下.jpg東京、丸の内にある東京會舘は今、建て直し中――。創業は大正11年(1922)。政財界のパーティーや結婚披露宴、芸能界のスターによるディナーショー、芥川賞・直木賞の記者会見や贈呈式も行われ、レストラン等も行き届いており、ファンも多い。創業10か月後にはなんと関東大震災で被害にあい、昭和15年には大政翼賛会の本部(建物の名前は大東亜会館に変更)、戦後はGHQに接収される(アメリカンクラブ・オブ・トーキョーとなる)。昭和44年には建てかえが決まり、12月クリスマスイブには"さよならパーティー"が行われ、新しい東京會舘として、私たちが親しく使わせていただいてきた。

激動の時代を「東京會舘」が見たもの、その舞台での人間ドラマを、辻村深月さんが東京會舘を支えてきた各部門の職員の心にもふれつつ10話として描く。権力者側の歴史のドラマではない。庶民の人間模様、心情がいずれも心の奥底に響いて感動する。「クライスラーの演奏会(大正12年)」「最後のお客様(昭和15年)」「しあわせな味の記憶(昭和39年)」「金環のお祝い(昭和51年)」「星と虎の夕べ(昭和52年)(越路吹雪の姿)」「煉瓦の壁を背に(平成24年)(直木賞受賞者)」など、いずれもじわーとくる。

プロフィール

太田あきひろ

太田あきひろ(昭宏)
昭和20年10月6日、愛知県生まれ。京都大学大学院修士課程修了、元国会担当政治記者、京大時代は相撲部主将。

93年に衆議院議員当選以来、衆議院予算委・商工委・建設委・議院運営委の各理事、教育改革国民会議オブザーバー等を歴任。前公明党代表、前党全国議員団会議議長、元国土交通大臣、元水循環政策担当大臣。

現在、党常任顧問。

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