世界は競争激しいIoT、AIの時代。昨年9月のG7交通大臣会合でも第1のテーマは「自動運転」。世界の自動車業界のみでなく、IT業界をも含めて熾烈な技術戦争、ビジネス戦争の真っ只中にある。ハイブリッドカーは既に現実の過去となり、電気自動車、水素自動車の激烈な競争も可視化された現実だ。
この20年、巨大自動車企業"トヨトミ"は、世界の中で"戦う"トヨトミであり、日本経済の推進力だが、そこには現場で汗と涙で結束して正面突破してきた強靭さがあった。剛腕の武田剛平、プリンス豊臣統一を軸に、危機感と突進力が描かれる。「血が勝つか、汗が勝つか」などではない。創業の精神は組織の底力だ。日本経済の柱・巨大企業は10年後、20年後を凝視し、世界で勝たねばならない。