敵の名は、宮本武蔵  木村昌輝著.jpg宮本武蔵と戦い敗者となった側から武蔵を描く。鹿島新当流の"童殺し"と汚名を浴びせられた有馬喜兵衛、クサリ鎌の達人・シシド、京都の吉岡憲法(源左衛門)、柳生新陰流の大瀬戸と辻風、弟子の幸坂甚太郎、宿命的な敵となる巌流・津田小次郎、そして武蔵の父・宮本無二。武蔵は、本位田外記と於青の子であり、無二は己を殺す刺客として無双の勇者に武蔵(弁助)を育てたという設定だ。

「生死無用」の果たし合いの裏に、愛別離苦、五陰盛苦、怨憎会苦、求不得苦の四苦八苦があり、宿命的な業の世界がある。その生老病死の極まった世界で、剣豪たちの心の葛藤と、涙を遮断して死に向かう姿が描かれる。

今までの宮本武蔵像が砕け、敵・味方の一体化した世界にふれる。

プロフィール

太田あきひろ

太田あきひろ(昭宏)
昭和20年10月6日、愛知県生まれ。京都大学大学院修士課程修了、元国会担当政治記者、京大時代は相撲部主将。

93年に衆議院議員当選以来、衆議院予算委・商工委・建設委・議院運営委の各理事、教育改革国民会議オブザーバー等を歴任。前公明党代表、前党全国議員団会議議長、元国土交通大臣、元水循環政策担当大臣。

現在、党常任顧問。

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