ストレス社会から心と体をどう守るか。世界では、科学的方法でストレスに立ち向かおうという意識革命が始まっている。脳科学、心療内科等々で大きな進展があり、企業内でも取り入れが始まっている。
ストレスとは何か。ストレスとは「変化」である。配偶者の死、会社の倒産、多忙による身の過労は勿論、家族が増えたり、引っ越しもストレスとなる。
最新の科学は、その詳細なメカニズムを明らかにする。「ストレス反応を起こす引き金となるのは扁桃体」「"支配―従属"の関係でストレスは生み出される」「ストレスホルモン『コルチゾール』」「体をむしばむストレスの暴走」・・・・・・。そこでどう対応するか。3つ提示される。「脳を変化させる運動と病を防ぐ食生活」「ストレスを観察し対処するコーピング」「世界の注目を浴びるマインドフルネス」だ。これまで、ストレス社会といいながら断片的知識で終わり、日常的に、しかも科学的に対処してこなかった。いいきっかけとなる本書の意味は大きい。