2025年、日本の年間死者数は今より20万人以上ふえて150万人を超える。「超高齢社会」であるとともに「多死社会」となる。しかも認知症高齢者は約700万人になる。
「これまでの医療は寿命を延ばす延命に価値をおいてきたが、これからは患者が亡くなるまでの生活の質が大きな指標となる」――。「超高齢社会と終末期医療」「尊厳ある終末期医療」「"在宅医療"という選択ができる社会」「医師・看護師・介護士を含めた地域の連携の体制整備」「人工呼吸器、胃ろうと延命治療・平穏死」「認知症、単身高齢者への寄り添いと看取り」「ACP(アドバンス・ケア・プランニング)(事前の医療・介護の計画づくり)の考え方や実践」「救命のジレンマに葛藤する医師」・・・・・・。課題は多いが、大きな転換点にあることは間違いない。2025年は近い。真剣に考え取り組む、急な坂にさしかかっている。