道具箱はささやく.jpg「教場」の長岡弘樹さんが、18の短編で紡ぐミステリー。人間の思い込み、視覚・聴覚をもってする限界と歪み、加えて自分自身の置かれている状況と境涯――それらが真実を覆い隠す。一寸した心遣いを嗅ぎ取るには、変化を覚知し、耐えるための心の準備がいかに大切か。そんな心の襞をきわめて精緻に鮮やかに描く。

18編それぞれが全く違った問題設定にも感心する。「声探偵」「苦い厨房」「風水の紅」「ヴィリプラカの微笑」「仮面の視線」「曇った観覧車」「不義の旋律」「意中の交差点」「色褪せたムンテラ」「遠くて近い森」「虚飾の闇」「レコーディング・ダイエット」「父の川」「嫉妬のストラテジー」「狩人の日曜日」・・・・・・。たしかに「驚きと余韻の残る結末」だ。

プロフィール

太田あきひろ

太田あきひろ(昭宏)
昭和20年10月6日、愛知県生まれ。京都大学大学院修士課程修了、元国会担当政治記者、京大時代は相撲部主将。

93年に衆議院議員当選以来、衆議院予算委・商工委・建設委・議院運営委の各理事、教育改革国民会議オブザーバー等を歴任。前公明党代表、前党全国議員団会議議長、元国土交通大臣、元水循環政策担当大臣。

現在、党常任顧問。

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