男の不作法  内館牧子著.jpg若い頃は"ヤンチャ"をわざとしていても、だんだん普通になっていくものだ。「円熟」など簡単にできるものではないが、人生の失敗・諦め・不安・焦燥等々をひっくるめて経験して、相手のことを考えるようになるようだ。本書は、内館さんの周りで現実に感じたことを語っている。映像を見るようだ。他人を不愉快な気持ちにさせる男は結局、嫌われて損をする。

「上に弱く下に強い」「時間を守らない」「過剰に自慢話をする」「間接的に自慢する(山中教授の「高橋君の存在なくしてはiPS細胞の誕生は大幅に遅れた」は立派)」「公衆道徳を守らない」「家族を守る覚悟がない(虐待の加害者では実夫が多い)」「妻や恋人以外の女性をほめる」「『○○に似てる』と言う」「若い者に譲らない(木村正之介の知進知退 随時出處)」「プレゼントの意味をくめない」「無記名で強く出る(日本人の自己肯定意識の低さとストレス発散)」「空疎な言葉を並べる(政治家のこと)」「"らしくない"を演出する(確かに男にはそうした傾向があるある)」「××じゃないからわからない(こういう奴はいるものだ)」「思い出話に燃える(自分の黄金期に戻れるから)」・・・・・・。

「思い出と戦っても、勝てねンだよ」とは、プロレスの武藤敬司の言葉だという。

プロフィール

太田あきひろ

太田あきひろ(昭宏)
昭和20年10月6日、愛知県生まれ。京都大学大学院修士課程修了、元国会担当政治記者、京大時代は相撲部主将。

93年に衆議院議員当選以来、衆議院予算委・商工委・建設委・議院運営委の各理事、教育改革国民会議オブザーバー等を歴任。前公明党代表、前党全国議員団会議議長、元国土交通大臣、元水循環政策担当大臣。

現在、党常任顧問。

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