「人生100年」老年格差.jpg「超高齢社会の生き抜き方」が副題。「人生100年時代」といっても、若返るからなのではなく、"死ななくなる(病気の克服)"から100歳近くまで寿命は延びる。「老いと闘うことは悪くはないが、それには限界があり、ある時期から老いを受け入れ、老いとともに生きることが必要」「子どもの頃なら足が速い遅いといっても大差ないが、高齢者は知的能力も体力も経済力も社会的地位もものすごい格差がある」「その格差を許容するのではなく、いかに緩和できるかが大切」という。

まず、「人生100年時代とは"健康格差社会"の到来」――。「80代まで働く必要のある社会がやってくるというが、実現性の乏しい未来像。iPS細胞でさまざまな臓器が若返っても、脳だけは必ず衰える。85歳であれば、4~5割は認知症になる(脳の萎縮が進む)(脳も使わないとボケる)」「身体と脳の機能維持は使い続けること」「最も大切なのは"意欲"を保ち続けること」という。そこで"意欲"を保つためには2つを活性化する。「前頭葉機能」と「男性ホルモン(人づき合い全般に意欲的)」だ。「人生100年時代には世代間の対立が激化する」「相続税を100%徴収せよ(60代のこどもに相続させても貯蓄に回るだけ)」「メタボ健診というが、やせ形の人の方が平均より6~8年早く死ぬ」・・・・・・。

「いまから始める!人生100年時代に備えた生き方」――。「健康診断の結果と健康状態はリンクしない(コレステロールを下げる食事制限は身体的にも脳機能的にも免疫力を下げ老化を進める)」「健康診断ではなく、心臓ドック、脳ドックを受けよ」「偉い人やマスコミのいうことを疑え。聞いているだけだと前頭葉は刺激されず、どんどん老化する」「ムダな節制などやめて生きる(神経質になるな)」「運転免許は返すな。ペダルの踏み間違いは、慌てるとか注意力の欠如で、認知症ではない」・・・・・・。

「『人生100年ゲーム』にだまされるな」――。「60歳過ぎたら知識習得の勉強は前頭葉の老化を遅らせることにならない。今までの習得知識をどうアウトプットするかに頭を使え」「依存症は病気であって意志の力とは関係ない」「60代は前頭葉の萎縮とセロトニンの減少が進み、感情のコントロールがより難しくなる。70代男性は前頭葉の萎縮と本格的な男性ホルモンの減少で行動意欲がさらに低下する。活動的になれるかどうかだ」「老け込むスピードを遅らせ、運動機能や脳機能を若々しく保つためには意欲を維持することが大切。前頭葉の萎縮は相手の気持ちの推量、共感、感動などの感情の低下をもたらす。外の世界にも無関心となる」「不測の事態に対処する時は活性化するから、変化のない生活をやめる。別の見方を考える。店も行きつけの店を変える」「男性ホルモンを保つには、原料はコレステロールなので、肉食を取り入れる。元気のない老人になるな」「知識を加工し、独特の解釈や見識、ユニークな視点を提示できること。モノ知りではなく、"頭のいい人""面白い人"になること」・・・・・・。皆、認知症になる。人間関係をもって"面白く"生きることの大切さが提示される。

プロフィール

太田あきひろ

太田あきひろ(昭宏)
昭和20年10月6日、愛知県生まれ。京都大学大学院修士課程修了、元国会担当政治記者、京大時代は相撲部主将。

93年に衆議院議員当選以来、衆議院予算委・商工委・建設委・議院運営委の各理事、教育改革国民会議オブザーバー等を歴任。前公明党代表、前党全国議員団会議議長、元国土交通大臣、元水循環政策担当大臣。

現在、党常任顧問。

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